決算書における【労務費・工具とは】分類まで解説

今回は、決算書における「労務費」とその分類について解説します。

労務費とは

労務費とは、製品の製造のため、工場で働く人にかかる費用のことです。

労務費はその種類及び製品との関連によって、次のように分類されます。

労務費の分類	内容
賃金	工具（製品の製造に関わる従業員）に支給される給与
給料	工場の事務職員・工場長（監督）など、製品の製造に関わらない従業員に支給される給与
従業員賞与手当	工具・事務職員などの従業員に支給される賞与・家族手当・通勤手当など
退職給付費用	従業員の退職に備えて費用計上された金額
法定福利費	健康保険料・雇用保険料などの社会保険料のうち会社負担分

労務費は、ある製品にいくらかかったかが明確かどうかによって、直接労務費・間接労務費に分類されます。

労務費の分類	内容
直接労務費	ある製品にいくらかかったかが直接把握できる労務費・直接工の直接作業賃金は直接労務費
間接労務費	ある製品にいくらかかったかが直接把握できない労務費・直接工の直接作業賃金以外の労務費は全て間接労務費

つまり、直接工の賃金の中の、直接作業分のみ直接労務費となります。

それ以外は間接労務費となります。