FXにおけるサーキットブレーカーについて説明します。
サーキットブレーカーとは
1987年、ブラックマンデーの世界的株価暴落により、ニューヨーク証券取引所が採用したのが「サーキットブレーカー」です。
ダウ平均が1日で10%以上下落すると、このサーキットブレーカーが発動し、取引が一時中断されます。
米国では全銘柄に通用されました。
日本では、まず東証と大証が、株価先物、債券先物に取り入れました。
日本の場合は、個別銘柄については全く別の制限の「値幅制限」が儲けられています。
これは「ストップ高」「ストップ安」です。
※ストップ高・ストップ安とは→【 ストップ高(S高)・ストップ安(S安)とは 】 値幅制限・ストップ配分の条件まで解説
値幅制限やサーキットブレーカーのようなものは、為替市場には存在しません。
そのため、下がる時も上がる時も、制限はかかりません。
しかし株式市場の影響は、為替市場にも少なからず波及し、時には連動することもあります。
サーキットブレーカーの捉え方
サーキットブレーカーは株式市場においてネガティブニュースとして捉えられます。
サーキットブレーカーが発動するのは急落の時とは限りませんが、上昇時はトレンドを形成しながら上がっていくことが多いためサーキットブレーカーが発動するような上昇はまずありません。
ただし、商品や先物取引市場では異なります。
金先物のかいが集まりすぎて一時サーキットブレーカー発動ということもあります。
このような場合はポジティブニュースです。
FXでのポイント
サーキットブレーカー発動時に注目すべき通貨はドルです。
サーキットブレーカーが
ネガティブとなった場合はドル「売り」
ポジティブとなった場合はドル「買い」
のパターンが多いです。
ただし金先物の空上昇でサーキットブレーカーが発動した場合は、市場にはポジティブであっても、法定通貨の絵信頼低下を意味しているため、ドル「売り」です。
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