重要【 米住宅市場関連指数 】一覧でまとめ

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1.米住宅市場関連指標とは

  ∟住宅着工件数

  ∟S&Pケース・シラー住宅価格指標

  ∟中古住宅販売件数

  ∟新築住宅販売件数

2.直近の数値だけでなく今後のトレンドに注目

3.FXでのポイント

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米住宅市場関連指標とは

金利政策と住宅市場の関係

全世界株安、そして日本以外の通貨全面安のきっかけとなったのが、2007年2月末に世界を覆ったサブプライムショックです。

サブプライムショック以降、多くの金融機関に不良債権が発生。その後、世界は現在に至る不況に突入していくことになりました。その兆候を示していたのが、ここで説明する住宅関連の指標です。

アメリカのGDPの7割を占める個人消費。その多くが住宅関連の売り上げです。

また住宅投資の活況は、家具や家電の需要増にも繋がることから、波及効果も大きくなります。

住宅市場は金利、景気の動向と密接にリンクします。

まず、金利が下がれば住宅ローンが組みやすくなるので、住宅需要が増えます。

これによって、個人消費が喚起され、景気上昇、拡大を促します。

景気が過熱すると、金融政策は利上げに転換します。

金利が上がれば住宅ローン契約が減少し、次第に景気後退へ、という流れになるわけです。

このように、景気動向を示すうえで住宅関連は旋光性が高い指標ということで、非常に注目されています。

金利政策・住宅市場の関係(図)

金利

上昇     下降

↓     ↓

住宅関連指標

減少     上昇

     ↓

個人消費

減少     上昇

↓     

GDP




住宅着工件数

注目度 ★★★☆☆

発表機関:米商務省

発表日程:月次、翌月第3週

・1959年統計開始の指標

・公共住宅を除く一戸建てと集合住宅という区分に分かれ、地域ごと(東部、西部、北東部、中西部)に発表される

・新築住宅販売件数や中古住宅販売件数に先立って発表されるため、先行指標の意味合いも持つが、月次での振幅が大きいため、単独で見ずに数か月分をならしてみることでトレンドをつかむ

・振幅が大きくなる要因の1つとして、天候に左右されやすいという背景がある

・天災(ハリケーンシーズン・洪水・竜巻等)が続いたときには数字が大きく変動する

・同日に発表される建設許可は、着工前に地方建築事務所から許可が下りた件数を調査をしたもので、さらなる先行指標として注目される




S&Pケース・シラー住宅価格指数

注目度 ★★★☆☆

発表機関:S&P

発表日程:月次、2カ月遅れで毎月最終火曜日

・2001年1月を100とし、全米主要都市圏の一戸建て住宅の再販価格を元に、ファイサーブ社が算出し、S&Pが公表する指数

・調査対象は、アトランタ・ボストン・シャーロット・シカゴ・クリープランド・ダラス・デトロイト・ラスベガス・LA・マイアミ・ミネアポリス・NY・フェニックス・ポートランド・サンディエゴ・サンフランシスコ・シアトル・タンパ・ワシントンDC

・民間指標では最も注目度が高い

・主要都市で割合の高いのは、NY・LA・サンフランシスコと続く



中古住宅販売件数

注目度 ★★★☆☆

発表機関:全米不動産業者協会(NAR)

発表日程:月次、毎月25日頃

・1999年統計開始

・当月に住宅の所有権の移動が完了したものが対象

・全米の住宅販売の9割は中古が占めるため、自動車販売などと同様に、非常に注目度が高い指標

・契約ベースの新築住宅販売件数とは異なり、中古住宅販売件数は所有権移転完了ベースのため、2か月ほとんどの遅行性があると考えられる

・中古住宅販売件数とは別に、NARが発表している「中古住宅販売保留」という指標がある

・これは月次で、翌々月の5営業日頃に発表される指標だが、中古住宅の「売買契約を結んだ段階」でに件数を示す

・所有権が移ったものを集計する中古住宅販売件数の先行指標として利用できる




新築住宅販売件数

注目度 ★★☆☆☆

発表機関:米商務省

発表日程:月次、翌月第3週

・前月28日~当月の4日までに米国内で販売された新築住宅の販売件数を示す

・この指標は契約書への著名ベースで算出されるため、中古住宅販売件数よりも30~60日ほど先行する

・市場は中古住宅販売件数の10分の1規模のため、両方の数字を見比べてその動向を測ると、一段とアメリカの住宅状況が浮き彫りになる

その他に、全米抵当銀行協会が毎週算出している「MBA住宅ローン申請(新規住宅ローンの申請の増減を測定する)」なども、住宅ローン契約小津公を見極める指標の1つとしてチェックしてみましょう。

直近の数値だけでなく今後のトレンドに注目

直近の発表結果だけでなく、以前からの推移を含めた「大きな流れ=トレンド」を見ることが大切です。

そのためには、毎月の発表値の変化を把握することです。

発表結果が良ければ、直後に「買い」が優勢になり、その後、利食いによる「売り」で一旦下げることもあるでしょう。

しかし、上昇が継続的と判断されれば、その一端下げた所が「絶好の買い場」になります。

ただし、それが一過性の良化でしかないと判断されれば、すぐに織り込まれてしまいます。

この違いを見分けるためにも、数値の推移を把握しておく必要があります。

FXでのポイント

・住宅は都市部から郊外へ、徐々に景況感が広がる指数

・中古から新築へ、そしてローン申請が増えるという流れ

・その動きは個人消費へ反映されながら、為替マーケットを動かす


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