今回は、FX経済指標における「IMFと世界銀行」について説明していきます。
IMFとは
IMF(International Monetary Fund)は、国連の金融市場専門機関である国際通貨基金です。
IMFの主な目的は、外国為替相場の安定を図ることです。
貿易や取引における為替規制を撤廃し、為替レートの安定と金融政策の適切さについて監視する機関としての役割を担っています。
IMFの議決権は出資比率に比例します。
その出資比率は、各国のGDP、経常収支、外貨準備高、経済指標などを参考に決められます。
加盟各国はこの比率に応じた投票券、資金使用権、SDR(外貨不足の邦が余裕のある国から外貨を受け取る権利)獲得といった恩恵を受けられます。
世界銀行とは
世界銀行は、IMFと同じく、ブレトン・ウッズ体制で発足したもう1つの国債金融機関が世界銀行です。
世界銀行は、各国の中央政府または政府から債務保証を受けた期間に対して、融資を行う国債機関です。
世界銀行の大きな目標は「加盟国の生活水準向上」です。
IMFと世界銀行の金融市場への影響
両機関が行う各国の経済成長率予測なども、マーケットに強く材料視されるほどのインパクトを持ちます。
債務不安に陥った邦が「IMFから援助を受ける」という報道なども、ネガティブを加速する要素として浮上します。
金融安定化と生活水準の向上という両機関の目的の性質上、好景気時より不景気時に表に出てきやすいため、ネガティブな材料の提供になる傾向があります。
特に材料簿のときは、両機関の発言や動向への注目と影響度はかなり高まります。
FXでのポイント
・存在そのものが直接投資に影響を及ぼすわけではないが、経済へのコメント、予想などが材料になりやすく、知らずに相場を動かしていたということもある
~関連記事~
最近のコメント