今回は、代表的なレイヤー2(セカンドレイヤー)の「Plasma」について解説します。
Plasmaとは
Plasmaとは、オンチェーン型のセカンドレイヤーです。
※オンチェーンとは、メインブロックチェーンでの取引のことです。(対義語は、メインブロックチェーン以外の取引であるオフチェーンです。)
イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブリテリン氏と、イーサリアムのもう1つの代表的なレイヤー2であるライトニングネットワーク(詳細→【 ライトニングネットワークとは 】代表的なレイヤー2)を考案したジョセフ・プーン氏によって開発されました。
これらの目的は同じで、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためです。
スケーラビリティとは→仮想通貨における【 スケーラビリティ問題とは 】分かりやすく解説
Plasmaのシステム
Plasmaでは、メインのブロックチェーンに繋げることができる他のチェーンを作り、その他のチェーンが生み出す更に他のチェーンに処理を行わせ、最終的なデータだけを元のメインのブロックチェーンに保存するというシステムです。
これを分かりやすく例えると、メインのブロックチェーンを「親チェーン」とすると、「子チェーン」を作り、その「孫チェーン」に処理を行わせ、最終的なデータだけを親チェーンに保存するというシステムです。
子チェーンやその孫チェーンに処理を行わせることにより、メインのブロックチェーンに負荷をかけることなく、処理遅延や高額手数料の問題を解決することができます。
ライトニングネットワークやライデンネットワーク(詳細→【 ライデンネットワークとは 】代表的なレイヤー2の技術)はオフチェーンですが、Plasmaはオンチェーン型のレイヤー2であるということが特徴です。
そのためPlasmaはオンチェーンで処理することによりマートコントラクトが実装できます。
このスマートコントラクトを実装できるということがPlasmaの最大の特徴です。
Plasmaのデメリット
先程は素晴らしいシステムの良い点(メリット)でもありましたが、Plasmaにはデメリットもあります。
Plasmaの親チェーン・子チェーンの運用は不特定多数に任されているため、その過程でハッキングされてしまうリスクもあります。
そのためネットワーク参加者はPlasmano子チェーンを全て監視し続ける必要があります。
監視していないとどこで不正が起こったか分からなくなってしまうため、監視が必要ということもデメリットになります。
監視のために、親チェーンにつながるブロックチェーンを全てダウンロードする必要があるのです。
したがって、子チェーンが生み出されるほど作業が監視が大変になります。
これがPlasmaの課題になります。
まとめ
どのシステムにも、良い点と悪い点がありますね。
システム自体は素晴らしいため、それぞれの特徴を踏まえて適した場所で活かせると良いですね。
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