以前に【 日本の株式市場の種類 】表で解説でメインの株式市場を解説しましたが、今回はマイナーな方の日本株式市場の種類の解説になります。
株式投資を極めたい方々は詳細まで知っておく必要があるため、市場全体を把握するうえでも知識としてインプットしておいて下さい。
TOPX
TOPXとは、東証株価指数です。
「Tokyo Stock Price Index」の略称で、トピックスと呼ばれています。
日経平均に次ぐ日本を代表する株価インデックスの1つです。
具体的には、証券取引所第一部上場全銘柄(約2,00社程)を対象として算出されている株価指数です。
浮動株数に基づく時価総額を合計して算出されています。
東京証券取引所が1969年から公表している株価インデックスです。
その当時の時価総額(約8兆6,020憶円)を基準日の100として、毎日時価総額が表されています。
TOPIXの計算式
(当日の時価総額 ÷ 基準日の時価総額)×100
JPX日経400
JPX日経400とは、JPX日経インデックス400の略称です。
JPX日経400は、2013年にから、JPXグループ(日本取引所グループおよび東京証券取引所)と日本経済新聞社により公表されている株価指数です。
東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQの銘柄から選定されます。
「投資者におって投資魅力の高い会社」のグローバルな基準を満たしている会社から400社選定されます。
そのグローバルな基準とは、ROE(株主資本利益率)や収益性等の基準を指しています。
JPX日経400は、株式市場の活性化を目的として公表されています。
JPX日経400の採用銘柄
2020年時点でのJPX日経400銘柄は下記の通りです。
東証一部:395
東証二部:1
マザーズ:0
JASDAQ:4
東証一部の銘柄が多いと言う特徴がありますが、それぞれの上場基準(【 日本の株式市場の種類 】表で解説)が関係しています。実際、マザーズから東証一部に変更してからのJPX日経400選定となることも多いです。
JPX日経400の算定方法
〜JPX日経400の算定方法〜
・東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQの銘柄から選定
・上記から、上場3年未満・債務超過・3年連続営業赤字・最終赤字の会社を除く
・直近3年間の売上代金・選定基準日(6月最終営業日)の時価総額が上位1000位以内の銘柄を選定
・下記3項目で加点
①3年平均ROE(株主資本利益率):40%
②3年累積営業利益:40%
③時価総額:20%
・下記2項目で加点
①独立社外取締役2名以上
②IFRS採用
③英文資料の開示
この方法で、スコアの高い400銘柄が選定されます。
※IFRSとは・・・アイファース・国際会計基準・国債財務報告基準とも言います。「International Financial Reporting Standards」の略。IFRSは、IASBと呼ばれる国際会計基準審議会(International Accounting Standards Board)が世界共通の会計基準を目的に作成された
東証大型株
東証大型株・東証中型株・東証小型株は、発行済株式数や時価総額で選定されています。
株価は関係ありません。
東証大型株とは、時価総額・流動性の高い銘柄の上位100位までの銘柄で選定されています。
具体的には下記です。
・資本金1,000億円以上 又は 規模が10憶株以上
・発行済株式数=2億株以上
発行済株式数が多く売買も活発のため値動きが落ち着いています。
東証中型株
東証大型株に続き、東証中型株は時価総額・流動性の高い銘柄の上位101~400位までの銘柄で選定されています。
大型株と比較すると発行済み株式数が少なく、値動きも幅が大きくなります。
東証小型株
東証小型(こがた)株は、時価総額・流動性の低い銘柄で、401位以降の銘柄です。
大型株・中型株と比較すると発行済み株式数が最も少なく、値動きの幅がとても大きくなります。
東証REIT指数
東証REIT(リート)指数とは、東京証券取引所に上場しちえる不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の指数です。
上場している全てのリートを対象とした時価総額加重平均になります。
2001年の時価総額を1,000として指数化したものです。
東京証券取引所により算出されています。
そのため、不動産投資信託市場全体の動きを把握することができます。
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