今回は、仮想通貨「Audius」について解説します。
Audiusとは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性、の順で説明します。
Audius(AUDIO)とは
Audius(AUDIO)とは、分散型音楽ストリーミングプロトコルです。
当初はPOAネットワーク上に構築されましたが、現在はSolana上に構築されています。
Audiusは、音楽著作権の所有における不透明性や、アーティストとオーディエンスの間に立つ仲介業者の問題に悩まされる音楽業界の非効率性を改善するために立ち上げられました。
Audiusは、AUDIOトークンを利用したプラットフォームを通じて、アーティスト・ファン・ノードオペレーターの利害を一致させることを目的としています。
アーティストは音楽をアップロードし、コンテンツ・ノード・ディスカバリーがそれを保存・配信し、ファンは無料でコンテンツを聞くことができます。
現在、Audiusでは、コンテンツ制作者に対して、報酬として週間トレンド・リストへの掲載などを行っています。
将来的には、Rallynoようなプラットフォームの共同も視野に入れながら、アーティストが有料コンテンツを提供できるようにするステーブルコイン(詳細→【 ステーブルコインとは 】仮想通貨・Defi)や、ファンが独占コンテンツにアクセスできるアーティストトークンを導入する予定です。
Audiusの公式ホームページはこちらです。
アプリの無料登録はこちらです。
創設者
Audiusは、カリフォルニア在住の起業家であるRoneil Rumburg氏・Forrest Brrowing氏の2名によって2018年に設立されました。
ROneil Rumburg氏はスタンフォード大卒で、ブロックチェーンやAI企業に投資する初期ステージのシード・ファンドであるKleiner Perkins社を共同設立した人物です。
同じくスタンフォード大卒であるForrest Browining氏は、Forbes30 Under30の受賞者であり、企業向けデータ・センター管理プラットフォームであるStacksWareの共同設立者でもあります。
チームには他の21名の従業員がいます。
人気エレクトロニックプロデューサーのdeadmau5 Bing Gordon氏など、多くの著名人がバックアップしています。
特徴
分散型ミュージックストリーム
Audiusエコシステムは、アーティスト・ファン・コンテンツ・ノード・ディスカバリー・ノードの4つの主要な要素で構成されています。
アーティストは、Audiusのコンテンツ台帳にコンテンツを公開します。
音楽は手数料なしで、SpotifyやGoogle Play Musicの水準に匹敵する320KBpsで配信されます。
Audiusは分散型であるため、著作権保護はありませんが、プロトコルはコミュニティによって監視される仲裁システム開発に取り組んでいます。
アーティストはAudiusを利用して、ボーナス・トラックの実験や共有を行うことができます。
アーティストの収益化(アーティストトークン導入予定)
プラットフォームは今後、アーティストがAUDIOをステークするという前提で、収益化を促進するためにアーティストトークンが導入される予定です。
また、アーティストは人気アーティストにトークンがエアドロップされる報酬スキームに参加することができます。
ファンは無料で楽曲を聞くことができ、将来的にはAUDIOをステークして、プラットフォーム上でのアーティストの成長に貢献できるかもしれません。
また、このプラットフォームを通じて、検証済みのNFTを紹介し、様々なバッジを獲得することができます。
コンテンツ・ノードは、IPFSのプラットフォーム・ネイティブな拡張機能であるAudSP上でのコンテンツの利用性を維持します。
アーティストのクライアントは、これらのノードを選んでアーティストに代わって自動的に作業を行います。
ファンのクライアントは、コンテンツの取得・プルーフの提出・コンテンツノードへの鍵のリクエストなどを行います。
また、アーティストが自らコンテンツ・ノードを運営し、コンテンツ配信をより管理しやすくすることも可能です。
コンテンツ台帳は、プロトコル上のすべてのアクションの記録と、信頼できる唯一の情報源を保ちます。
ディスカバリーノードは、ユーザーが検索可能なメタデータをインデックス化します。
つまり、ユーザーが新しいコンテンツを見つけることを可能にすることで、プラットフォーム上のレジストリとして機能します。
AudiusがSolana(詳細→【 ソラナ(Solana)とは 】イーサリアムの強い強豪)へ移行を選択したのは、需要の大きさにあります。
まず、10ドルで1Mのトランザクションを提供するという手数料の安さが挙げられます。
更に、ブロックタイムが400ms・コンファームが1秒以下と、処理速度が高速だからです。
また、Solanaは分散的であり、メインネットには200以上のノードが存在しています。
しかしステーキングとガバナンス機能はまだイーサリアムに残っており、ETC-20トークンのままです。
Solanaエコシステム
Solanaはレイヤー1のブロックチェーンで、部分的ビザンチンフォールト体制(詳細→【 ビザンチンフォールトトレランスとは 】ビザンチン故障についても分かりやすく解説)を備えたProog of Stake(PoS)のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
※PoSとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い?
全世界で200のノードが稼働しており、ピーク時には1秒間に最大5万件のトランザクションを処理することが可能です。
以上の理由からAudiusがSolanaへ移行しました。
供給量
AUDOトークンの総供給量は10億トークンです。
現在の流通は約7億万AUDIOです。
年間のインフレ率は7%で、上位10位のアーティストとファンに5000万AUDIOが配布され、ストリーム数に応じて75%がアーティストに支払われました。
トークン配分は以下の通りです。
・23%:プレマイン報酬・エアドロ
・35%:投資家
・41%:創設者・プロトコル
トークンは、主に3つの目的で設計されています。
・ネットワークの確保
・機能へのアクセスをアンロック
・ガバナンストークンとしての機能
トークンは、付加価値サービスの担保としてステークすることができます。
また、ノードオペレーターは、ネットワークの安全確保やプロトコル実行のためにAUDIOをステークすることができます。
各トークンも、ガバナンスの比重を受け、プロトコルの将来に影響を与えることができます。
上場している仮想通貨取引所
初期のブロックチェーンソリューションの1つとして、Strjのトークンには流動性があります。
$Storjは、BinanceやCrypto.comをはじめとした50種類以上の仮想通貨取引所に上場しています。
米ドルとユーロの直接交換が可能です。
投資における将来性・まとめ
分散型ミュージックストリーミングの中では時価総額トップです。
現在は、分散型SNS(詳細→【 Superlocal(スーパーローカル)とは 】Post to earn /投稿して稼ぐ)など、分散型のプラットフォームが続々と登場してきています。
実際に、従来の中央集権型プラットフォームには、管理側にアカウントの所有権があり、いつでも凍結させたりできるなどの問題があります。
しかし分散型プラットフォームでは、このような問題を解決できます。
そして時代の流れ的には非常に需要があります。
個人的に投資候補になったため、詳細をまとめることにしました。
この後の記事にて更新します。
【追記】
詳細まで調べましたが、ん〜〜Audiusは実際にアプリとして使わせていただくけど、ガバナンストークンを購入するかどうかと言われると、吟味が必要だと感じました。
またTwitterにて更新します。
アーティスト収益化の方法がXCADと似ているが、
— Miori (@mioriescom) July 13, 2022
これはトークン発行のためアーティストに
・トークンに流動性をつくれるくらい相当な人気
・トークン運営能力
が求められるため、収益化の難易度がかなり高いと考えられる。
既に人気なアーティストの場合はかなり稼げそうだけど、
0から始める場合は難
TikTokの場合は
— Miori (@mioriescom) July 13, 2022
・名も無きアーティストが投稿をし続け、TikTokのユーザー数増加増加と共にそのアーティストの人気者増加していった
→すると芸能人が入ってきて、更にユーザー数が増加していった
つまりTikTokの場合、順番は
名も無きアーティスト→芸能人
そう考えると
となると、
— Miori (@mioriescom) July 13, 2022
YouTubeのように再生回数などで(トークン運営能力も必要なく)楽に収益化できる分散型アプリが開発されたとしたら
そちらに一気にユーザー数を持っていかれてしまう
ただし、分散型のアプリにおいて、再生回数などで収益化する方法が可能なのかが疑問🧐
なぜなら、
もしそうだとするとライバルは中央集権のSNSになる。
— Miori (@mioriescom) July 13, 2022
分散型SNSに物凄くチャンスを感じるんだけど、
トークン価格がすんなり上昇していく道すじを想定することが難しくもある
これが考え続けていた理由でした。
結論:ガバナンストークンが相当安値で買える場合のみ私は安心していられると思う
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