今回は、「フィアット通貨」について解説します。
フィアット通貨とは
フィアット通貨とは、不換通貨のことです。
不換紙幣の意味もあります。
フィアット通貨は、法定通貨の意味です。
フィアット通貨とは、金・銀などの一定の価値が担保されている商品価値の裏付けがない通貨のことです。
フィアット通貨の価値は、主にその通貨の発行者(政府・中央銀行など)に対する国民の信頼によって担保されています。
フィアット通貨のメリット
・フィアット通貨は、供給量が決まっている金などとは違い、その国の中央銀行の政策によって供給量を決定することができる
・各国の中央銀行はフィアット通貨について大きな権限を持っている
・権限により、政府は、マネーサプライ(貨幣の供給量・流動性)を経済情勢に合わせて変更することができる
・フィアット通貨の供給は、商品通貨とは異なり、各国政府と中央銀行によりコントロールされている
・通貨価値の下落などもコントロールすることができる
・株式や仮想通貨よりは価格変動が小さい傾向がある
※場合によっては、この長所は短所にもなり得ます。
フィアット通貨のデメリット
・フィアット通貨の価値には、実物による裏付けがなく、政府に対する信頼が価値の担保となっている
・政府が、信頼のなくなるような金融政策を実施すると、政府の信頼がなくなり、フィアット通貨の価値も下がるリスクがある
・フィアット通貨の価値が下がると、大量の通貨が株式市場・不動産市場・仮想通貨などに流れるため、バブルを発生させる要因にもなるリスクがある
・人口増加率や他国との関係(戦争など)が価格に影響を大きく与える
まとめ
長所は短所にもなり、長所は短所にもなります。
フィアット通貨の場合は、国や政府や人口増加率や他の国々との関係(戦争など)の影響を大きく受けます。
そのため仮想通貨であろうと法定通貨であろうと、どれにしてもメリットとデメリットがあることを覚えておきましょう。
関連記事→【 金(ゴールド)はなぜ投資対象? 】安価で人工的に作り出せるようになったら価格下落リスクあり
最近のコメント