【テーパリングとは】量的金融緩和政策の縮小

今回は、「テーパリング」について解説します。

テーパリングとは

テーパリングとは、中央銀行が超金融緩和状態から抜け出す過程で採用する出口戦略の1つです。

※金融緩和・・・中央銀行が景気回復を促すために実施する金融政策

つまりテーパリングとは、中央銀行が実施してきた量的金融緩和政策を段階的に縮小させることです。

具体的には下記です。

・金利引きげ

・資金供給料の増加

・投資・消費などの経済活動の促し

量的緩和策による資産買い入れ額を徐々に減らすことです。

英語で「Taper」とは、徐々に減らしていくという意味です。

政策金利が実質ゼロ水準にあり、これ以上の引き下げ余地がない状況での金融緩和政策として、量的緩和策があります。

この量的緩和策は、国債・住宅ローン担保証券などリスク性のある金融資産を中央銀行が買い入れることにより、市中への資金供給を増やし、景気を刺激することが目的です。

これに対しテーパリングは、量的緩和策による金融資産の買い入れ額を徐々に減らしていくことです。

雇用統計などの指標改善に一定の成果が上がった時点で量的緩和策を縮小していくことを示しています。

※

テーパリングは、量的金融緩和政策を徐々に縮小させることです。

量的金融緩和政策は、国債・不動産担保証券の買い入れによって市場に大量の資金を供給する政策です。

この金融緩和政策では、金利政策が実施されているため、政策金利の引き下げによる金融緩和が困難です。

しかし市場にお金が多く供給されると景気が加熱します。

そのため中央銀行は金融引き締めによって市場の資金量をコントロールします。

しかしテーパリングが実施されると、株式市場は価格が下がる傾向があります。

株式投資では、決算を読み込むために簿記の知識もあると優位になります。

今後も決算を読み解いていきましょう。