今回は、株式投資における「配当と株主優待」について説明していきます。
配当とは
配当とは、会社が株主に利益の一部を現金で還元する方法です。
年に1~4回、決算のタイミングに合わせて、その時点の株主に支払います。
年に約1~2%の配当を出す会社が多いです。
配当落ちといって、配当の分だけ株価は下落します。
この配当落ちは見落とされがちです。
また一概に、配当があるからといって良い株とも言えません。
株主優待とは
配当の他に、個人投資家に長く株を持ってもらう目的で「株主優待」を用意する会社もあります。
配当と同じタイミングで、株主に商品やサービスを贈ることです。
クオカード等の金券や特産品。自社商品、割引券など様々です。
ただし配当と同様、優待分株価が下がるため、注意が必要です。
権利確定日
配当と株主優待をもらうには、「権利確定日」と呼ばれる日に株主である必要があります。
3月決算の会社では3月31日と9月30日(最終営業日)が多いでしょう。
ここでの注意点は、株を買った日が「権利確定日」となるわけではありません。
買ってから3営業日はかかります。
そのため、権利確定日から逆算して株を買う必要があります。
権利確定日の翌日に売っても優待を受けることができます。
実際に売却する投資家は多く、株価が下落するパターンもよくあります。
5000円分の優待をもらうのに1万円損した、なんてこともあるため注意してください。
配当・株主優待をもらう条件
・株主名簿に名前が載っている必要がある
・権利確定日の3営業日前までに購入
~権利確定日までの流れ~
1(水) 権利付き最終日 (3営業日前)
2(木) 権利落ち日 (2営業日前)
3(金) (1営業日前)
4(土) 休日
5(日) 休日
6(月)権利確定日 (決算日)
6(月)が権利確定日の場合、3営業日前の、1(水)に買えば配当をもらうことができます。
翌日の、2(木)に売ったとしても配当はもらうことができます。
※しかし配当以上に下がって損をするケースも多いです
高配当銘柄に注意
・配当は常に会社の予想どおり支払われるわけではない
・高配当銘柄だと思っていても、突然減配されることもある
・「創業20年」などの節目に「記念配当」を出すこともあり、高配当利回りがその年限りでということもあるため注意
・配当や株主優待は多いほど嬉しいが、配当落ちの際に下落する幅もその分大きくなる
・優待や配当を楽しむ際は、過度に期待するのではなく株価の下落に注意
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