今回は、「割安株と成長株の基本」について説明していきます。
以前に、割安株と成長株について説明していますが、その2つは投資の選択においてとても重要です。
そのため今回は、その2つの「基本」について説明していきます。
割安株の基本
株においてバリューとは、会社の状態に対して株価が「割安」の意味で使われます。
1株当たりの利益や純資産、配当額に対して割安な株を「割安株(バリュー株)」と言います。
その株が何かしらの理由で一時的に割安になっている時に買い、いずれ実力通り評価された時に値上がりして利益を出せます。
割安かどうかを判断する代表的な指標に「PBR」があります。
PBRが0.5や0.7等、1以下であれば「割安」という基準です。
バリュートラップの注意点
バリュートラップとは、割安株がいつまでたっても安い株価のまま放置される状態のことです。
割安株にはそれなりの理由があります。
例えば、現在業績が良くても、将来的に拡大の余地があまりなさそうな会社(人口減少の地方に根差したスーパーや学習塾等)は人気がなく、株価は割安になるという状態です。
また、現金を過分に多く持っている会社も、PBRを見ると割安なことが多いが、売上が伸び悩んでいたとしたら人気は上がりません。
不人気株は割安なまま、値上がりしないことがよくあります。
これでは買っても意味がないため、今後値上がりするかということをファンダメンタルズ分析で見極めましょう。
PBR
・PBRは「株価純資産倍率」と言う
・「株価÷1株当たり純資産(BPS)」で算出する
・「1株当たり純資産」は1株当たりでどれだけの純資産があるかを示す指標(純資産÷発行株式総数で算出)
∟ある会社の株価が1万円で1株当たり純資産が2万円なら、PBRは(1万円÷2万円で)0.5倍になる
・1倍以下が割安の基準だが、0.7倍以下だとより安いと判断される
成長株
上場している会社には、社歴が100年という古い会社もあるが、設立して10年未満の新しい会社も多くあります。
新しい会社には、今後成長しそうな事業を手掛けていることが多いです。
10年後には大企業に成長する会社も含まれているかもしれません。
例えば、自動車、コンビニ、ゲーム、インターネット、スマートフォン等です。
そのような時代に早々とそのビジネスに挑戦していた会社のなかには、後に日本を代表するようになったところもあります。
そのような会社の株を早い段階で買っておけば、大きな利益を得られます。
このように、大きく成長する会社の株を「成長株(グロース株)」と言います。
売上や利益の上昇が成長を判断する材料になります。
しかし、成長株の予備軍である会社の全てが、将来伸びるわけではありません。
成長せずに低迷する会社も珍しくありません。
真の成長株を見極めるためには、世の中の出来事に敏感になり、本当に有望な事業を手掛けているかどうかも含め、入念に分析する必要があります。
また、誰でもわかるような有望な成長株は既に人気があって、株価も高い場合が多いです。
ポイント
・ニュース、世界情勢に敏感でいる
まとめ
このように、バリュー株投資か、成長株投資か、によってみるポイントや重要指標が異なります。
そのため、手法を曖昧にさせることなく自分に合った投資方法を見つけていきましょう。
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