今回は、投資における「確証バイアス」について解説します。
確証バイアスとは
確証バイアスとは、人々が自然に自分の選んだ仮説を支持する証拠に注目しがちであるということです。
記憶の中で自分の注目する仮説を確証する証拠を探索・採用しやすいことから自信過剰は生じるというものです。
確証バイアスは、英語で「confirmatory bias」と言います。
確証バイアスの対処法
確証バイアスの対処法は下記です。
選択肢について支持する理由と支持しない理由を言う
これにより、自信過剰が相対的に減少し、特に選んだ選択肢と矛盾する理由を言わせると自信過剰が減少するという研究結果が出ています。
しかしこれは必ずしも確証バイアスと直接結びつくものもありません。
確証バイアスは自信過剰の部分説明、特に末端過剰の説明は可能です。
しかし、その役割や確率判断における影響の程度については不明で、基準比率の無視といったバイアスとの関係はまだ明らかではないことも事実です。
さらにその後の研究では、支持しない証拠を言わせても自信過剰は減らないとする報告や、反対の論拠を与えたり、自分で考え出した論拠と実験者にのる論拠を与える条件を比較しても特に違いがなかったというデータもあります。
つまりこの対処法は絶対的なものではないということが分かっています。
まとめ
確証バイアス自体は論文として成立していますが、
対処法に関しては効果があったりなかったりのようですね。
投資においてもバイアスがかかっていたりすると、売り買いで結果に影響が出るため、自分にかかっているバイアスを自覚するようにしましょう。
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