今回は、「連想ネットワークモデル」について解説します。
連想ネットワークモデルとは
知識構造とは2つ以上の知識要素が結びついたものです。
連想ネットワークモデルとは、ある対象についての概念間の関係をネットワーク構造で表現したものです。
このモデルおにおいて、個々の概念は、ネットワーク上のノードとして表され、各概念間の関係はリンクによって表現されます。
また、リンクの先には属性や特性が付与されており、リンクの長さにより関係性の強さを表しています。
そして、ある概念に注意が向けられると、それに対応したノードの活性化が起こり、それがリンクを伝わって拡散していくというものです。
ブランドの知的構造でも、ブランドは二次的連想により想起されることが好ましいとされています。
詳細→【 ブランド知識の構築手段について 】ブランド要素・マーケティングプログラム・二次的利用/分かりやすく解説
連想ネットワークモデルの例
マクドナルドの例を挙げます。
マクドナルドというブランド名を中心に、そこに食事・価値・サービスなどの属性概念がリンクよって繋がり、その先の細々とした特性へと派生していく構造になっています。
ブランド名であるマクドナルドに注意が向けられて活性化が起こると、それはリンクを伝わって、価値・食事・サービスといった属性概念へと拡散していくことになります。
つまり、ネットワーク上を連装が広がっていくということです。
このように、マクドナルドというブランド名から広がる連想(活性化が拡散していく概念や意味)は多義にわたりますが、戦略的見地からは強固で、好ましく、ユニークな連想内容であることが望ましいです。
いずれにせよ、ブランド連想のネットワークモデルは、消費者のブランド知識構造を理解する上での基礎を提供してくれます。
まとめ
連想ネットワークモデルとは、ネットワーク上のリンクのように連想されていくことです。
二次的連想とやや似ていますね。(詳細→【 ブランド知識の構築手段について 】ブランド要素・マーケティングプログラム・二次的連想/分かりやすく解説)
消費者から連想ネットワークに繋がりやすいようなポジションをとっておくことが重要です。
また、リンク先も、どの概念にリンクしてほしいかをあらかじめ決めておいて、そのイメージに連想してもらうことが基盤です。
そのため企業ができることは、どの概念にリンクしてもらいたいかを決めて、それに沿った製品を作り、信頼を得続けるということです。
関連記事→【 ブランドの役割 】探索コストの削減・知覚リスクの削減・情報処理コストの削減/分かりやすく解説
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