今回は、「金持ち父さんのパワー投資術」について説明していきます。
金持ち父さんのパワー投資術
金持ち父さんのパワー投資術 / ロバート・キヨサキ
オススメ理由
金持ち父さん貧乏父さんを読み、ワンランク上の投資の力を付けていきたい方にお勧めの本です。
投資の在り方だけでなくその具体的な方法とその経験談についても記載してあります。
これが頭に入っているといないとでは結果が大きく変わってくるでしょう。
本の目次
第1部 何に投資したらいいですか?
∟セールスマンに聞く
∟牧場主と酪農家に聞く
∟銀行員に聞く
∟保険代理店に聞く
∟税務署に聞く
∟ジャーナリストに聞く
∟ギャンブラーに聞く
∟ニュートンに聞く
∟「時の翁」に聞く
第2部 投資家に聞く
∟パワー投資家になれない人がいる理由
∟パワー投資の力
∟投資ではなく賭けをしている投資家
∟すばらしい投資を見つける方法
∟すばらしい投資家になるには
本の内容
投資について学ばない人が損をする
無能な投資家がめちゃくちゃにしてしまった投資をプロの投資家が肩代わりし、それを良い投資に戻すことがある。つまり無能な投資家は損をして賢い投資家がお金を儲ける。
誰だって時には損をする。
賢い投資家はより賢い投資家になることに焦点を合わせているということだ。
平均的な投資家はお金を儲けることだけに焦点を合わせている。
今あなたにしてもらいたいのは、立ち止まり、時間をかけて、自分が今何を学びつつあるかじっくり考えることだ。
自分がいくら設けているか、あるいは設けていないかといったことじゃない。
お金に焦点を合わせてはだめだ。
より良い投資家になるために学ぶことに焦点を合わせるんだ。
意見か事実かを見極める
誰かに、「あなたは自分の言っていることを保証しますか?」と聞けば、その人がその線のどちら側にいるか、あなたの側か、反対側か、それがわかる。
事実と意見と原理の違いを知る必要がある。
何百万とお金を失う場合の理由のひとつは、多くの投資家が事実や原理ではなく意見に基づいて投資に関する決定を行っていたからだ。次のように自分自身に聞いてみてほしい。
「長期に投資し、買って、持ち続け、分散投資しろ」という投資のセールストークは事実だろうか、それとも意見だろうか、あるいは原理だろうか?この質問に対する私の答えは、意見だ。
それも事実は含まれておらず、原理には程遠い意見だ。
意見を事実や原理と取り違え、その意見だけに基づいて投資をする投資家は思い違いをしているだけで、往々してお金を損する。
つまり、意見は事実である場合もあるかもしれないが、それが証明されるまでは意見のままだということだ。
パワー投資家とは、1万ドルを1000万ドルに変えることができる人だ
~パワー投資家になれないひとがいる理由~
①できないと言ってしまうから
自分で自分の可能性を潰すから。本人ができると思えばできる。できないと思えばできない。どちらにしてもその人が思ったことは正しい。
できないと言うのは簡単。
行き着くあてがないまませっせと働き続けるのは簡単だ。
1つの会社に勤め続け、給料があまり上がらないことを上司のせいにするのも簡単だ。
私にはできない、買えないと言うのも簡単だ。
彼らが働き続けるのは、違うことをするよりせっせと働き続ける方が楽だからだ。
②簡単なことを難しくしてしまうから
ビジネスの目的は生活を単純にすることで、難しくすることじゃない。
生活を楽にしてくれるビジネスが一番お金が儲けられるビジネスなんだ。
自動車、電話、スーパーマーケット、電機会社がお金を儲けているのは、生活をより楽にしているからだ。
金持ちになりたかったら、難しいこと、大変なことを取り上げて、それを単純に、簡単にする方法を学ばなくちゃいけない。
人々のために生活をより楽にするということに焦点を合わせれば、きっと大金持ちになれる。あなたが手助けして生活を楽にしてあげられるひとの数が多ければ多いほど、あなたはお金持ちになる。
金持ち父さんのルールは「お金は生活を楽にする人のところに流れる」
投資に関する限り、険しい道をとる人が結局は楽な人生を送る。
反対に楽な道をとる人は大抵の場合、困難な人生を送る。
パワー投資とは
3つの種類の資産をすべて使い、キャッシュフローを再投資し、OPMつまり他人のお金でレバレッジを効かせ、税金の優遇措置で加速させた投資のことだ。
難しそうに見えるため、パワー投資を利用する投資家がこんなに少ない。
3つの資産
①ビジネス ②不動産 ③紙の資産
投資で儲けられない人がこれほど多い理由の1つは、たいていの人が1つの資産にしか投資しないからだ。
パワー投資をするつもりなら、2つか、できれば3つの資産に投資する必要がある。
紙の資産の人気が高いのは入りやすく出やすいからだ。
また、紙の資産では、ビジネスや不動産投資と違って、投資家の側に管理能力はほとんどいらない。
プロの投資家にとって、紙の資産の大きな欠点は、自分で積極的にコントロールできないので、資産である「ビジネス」に対するコントロールを諦めなければならないことだ。
自分が所有するビジネスや不動産なら、コントロール可能だ。
自分の資産からの売上、経費、税金、そして、その稼ぎで何をするかをコントロールできる。
紙の資産の場合に諦めなければならないもう1つのことは税の優遇措置だ。
これは、例え利用できるものがあったとしても非常に限られている。
ビジネスや不動産を管理する技術を持っている人にとっては、その2つの方が紙の資産より投資としてはるかに有利だ。
しかしビジネスを構築したり所有したりするのは、3つの資産の中で飛びぬけてやりがいがあるが、ストレスも一番多い。
金持ちになって素晴らしい投資家になりたかったら、他人のビジネスのために働く労働者ではなく、ビジネスオーナーや投資家の目で世の中を見る必要がある。
20-10-5のサイクル
株式市場は20年間、投資市場の花形であり続ける。
そして、20年目が近づくと暴落の可能性が高くなる。
暴落後、市場はだいたい10年間低迷する。
株式市場が低迷中の10年間は、金や銀、石油、不動産のような商品が投資の世界の中心を占める。
そして5年ごとに何なんらかの形で大きな災いが起きる。
これは、未来を占うためではなく、変化を意識してほしかったからだ。
ウォーレンバフェットは1996年に手持ちの株を大量に売却し、2000年までには銀に多くを投資していた。
素晴らしい投資を見つける一番良い方法の1つは、現在嫌われていても、すぐに人気が戻ると思われる投資対象を探すことだ。
不動産の資産価値は、借りたいと思う人が大勢いる場合しか上がらない。
市場がかなり加熱した状態にあって、まだ暴落していなかったとしても、3種類の資産全てを沢山持っていれば、株式市場に何が起きたとしてもあなたの財政基盤は安全だということだ。
まとめ
金持ち父さんのパワー投資術、いかがでしたか?
筆者的にはこの本が特に素晴らしいと思った理由は、最後の20-15-5のサイクルについて記載してくれているからです。
様々な投資本を読んできましたが、このように経済の根本についても詳細に教えてくれる本が信憑性が高いと考えたからです。
なぜなら、株式投資も不動産投資も全て、経済のうえで成り立っているからです。
そのため経済をメインに考えた方が投資の大きなトレンドに沿っています。
世界一の投資家ウォーレンバフェット氏も、経済についてとても深く勉強しておられます。
ここではテーマをピックアップしたのみですが、この20-15-5のサイクルの詳細や具体例についても本にはよく解説されています。
そのため、投資を極めたい方々にはとてもオススメできる本となっています。
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