【 鉱工業生産指数 】各国の鉱工業生産指数まで解説

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経済の先行指標として名高い鉱工業生産指数

1.鉱工業生産指数とは

2.各国の鉱工業生産指数

3.中長期トレード

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鉱工業生産指数とは

毎月発表される景気に密接な指標です。

鉱工業生産指数とは、その名の通り鉱業との製造業の生産活動の状況を数値化した指標です。

先進国の中でもアメリカを筆頭に、日本、ドイツ、イギリス等は、GDPに占める鉱工業の割合が高いので、鉱工業生産指数は各国ともに経済活動向を知るうえでの指標として注目されています。

好景気になれば物が売れるため、鉱工業生産指数も上昇します。

一方、不景気になれば経済は委縮して消費動向もかげり、鉱工業品の生産は低下するため、鉱工業品の生産は著しく低下するため、鉱工業生産指数は低下してしまいます。

つまり、経済の動静が顕著に表れるという指標ということです。

さらに、GDPの発表が年4回の国が多いのに対し、鉱工業生産指数は原則毎月発表されているため、より景気に密接な指標として、高い信頼性を持っています。

では各国の鉱工業生産指数を確認していきましょう。

各国の鉱工業生産指数

アメリカ 

注目度 ★★★☆☆

・鉱工業生産は、アメリカのGDPの20%を占め、これは個人消費に次ぐ割合

・製造業部門の生産状況を指数化していて、2000年の100が好悪分岐点となるが、より重要なポイントは前月比

・上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかをチェックする

・同時発表される「設備稼働率」も注目される

・稼働率が80%を超えると、投資が活発化していると考えられ、米株式市場を中心に米経済を引き上げる要素になりやすい

・設備稼働率が上昇=インフレ率高い、定価=インフレ圧力緩和とみなし、金融政策の方向性をうかがい知る一因にもなることから、金融市場参加者に広く注目を集めている


イギリス

注目度 ★★★☆☆

発表期間:英国立統計局

発表日程:月次、翌々月中旬

・基準年次を100として、加重率を用いて算出される

・アメリカ同様、前月比での増減がカギ

・前月よりも伸びていれば経済上昇、下げていれば停滞という判断


ドイツ

注目度 ★★★☆☆

発表期間:経済産業省

発表日程:月次、翌々月

・ユーロ圏の最大経済大国ドイツの指標が注目される

・ドイツの主な産業は自動車、機械、電子工学、化学、環境技術、医療技術など多岐にわたり、その鉱工業を算出された同指標には、建設業が含まれていることが他国とは違う特徴


フランス

注目度 ★★☆☆☆

発表期間:フランス国立統計経済研究所(INSEE)

発表日程:月次、翌々月初

・2000年を100とし、好悪分岐点を設定

・ユーロ圏ではドイツに次ぐ経済大国としてフランスの指標も注視される


日本

注目度 ★☆☆☆☆

発表期間:経済産業省

発表日程:月次、毎月26日を含む週の金曜日

・為替相場より株式市場への影響が大きいのが日本の鉱工業生産指数

・株式市場の動きが為替市場に波及して、ポジティブであれば物価上昇要因→円安ネガティブであれば株価下落要因→円高という傾向がある


新興国

発表期間:

・中国/中国国家統計局

・インド/インド政府

・ブラジル/ブラジル塵統計局

・ベトナム/ベトナム統計総局

・韓国/韓国統計局

発表日程:原則毎月

・先進国の多くは、新興国経済に牽引される形で経済が成り立っているのがほとんど

・新興国の景気は先進国への影響も大

・新興国の鉱工業生産指数の発表は、特に注目されてニュースでもピックアップされることが多い

・特に中国、インドは現在世界トップの経済成長を見せており、ここからは軟着陸が期待される



中長期トレードとも相性が良い

鉱工業生産指数の回復は、経済全体を押し上げる要素のため、1回の発表のみならず、毎回の変化を把握しましょう。

下降局面からの転換など、長期上昇へと繋がるタイミングをつかめたら、ボリュームは大きく、レバレッジは低めで上昇トレンドに乗った中長期のポジション保持もありです。


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