今回は、仮想通貨における「ASIC」について解説します。
ASICとは
ASICとは、仮想通貨のマイニングのみを目的として設計されたデバイスです。
つまり、仮想通貨マイニングマシンです。
※マイニングとは→仮想通貨における【 マイニングとは 】
英語では、「Application Specific Integrated Circuit」です。
ASICはこの頭文字から由来しています。
日本語では、「特定用途向け集積回路」と訳します。
ASICの背景
仮想通貨ができた頃は、ほとんどのマイニングはCPUとGPUで行われていました。
実際、ビットコインは従来のコンピューターでマイニングできるように特別設計されていました。
しかし、2010年には、コンピューティング能力の制限とエネルギー消費に伴うコストが高くなりました。
そのため、日常デバイスを使用して収益性の高いマイニング作業をすることが不可能となりました。
ASICはの問題解決
ASICは、これらの問題を解決させます。
なぜならASICは、マイニング専用に設計されています。
一部のASICは特定の仮想通貨のマイニング専用に設計されているという意味です。
そのため、エネルギー需要を最小限に抑えながらコンピューティングパワーを最大化するように設計することができます。
これらの背景があり、現在では、大規模な仮想通貨マイニングは全てASICが使用されています。
そして、電力が比較的安価な国に拠点を置き、厳重に管理されたデータセンターで行われる傾向があります。
ASICのマイニングによる収益性に関する要因
ASICのマイニングによる収益性に関する要因は、次の通りです。
①ハードウェアが1秒間に生成できるハッシュの数
②ネットワーク全体の合計ハッシュレート
③マイニングされたコインの価値
④生成された8種ごとのエネルギー消費
⑤ハードウェア自体の初期費用
ASIC Miner Value
ASIC Miner Valueとは、専用ディレクトリです。
現在利用可能な最も効率的なASICのリアルタイムリーグテーブルを提供します。
また、ASICの各モデルの損益分岐点つまりASICがハードウェアのコストをカバーするのに十分な収益を生み出すのにかかる時間も示されています。
現在市場で買えるASICは、約数千ドルの費用がかかります。
ASICメーカーは、次の種類があります。
・Bitmain
・Innosilicon
・ASICminer
・MicroBT
まとめ
ASICは確かに、エネルギー消費を最小限にしてコンピューティングパワーを最大化できます。
ただ、エネルギーの観点で見ると、計算が必要なPoWよりもPoSの方が環境的には良いです。
※PoSとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い?
このように、より環境に良いようにと進化しているため、PoSの上位互換も開発されていくかもしれませんね。
最近のコメント