今回は、「非回帰的予測」について解説します。
非回帰的予測とは
非回帰的予測とは、極端に平均から離れた値が偶然観察されたとしても、次は平均的に回帰する可能性が高いのにも関わらず、この現象を考慮に入れずに予測を行ってしまうことです。
統計者ゴールトンがこの研究結果を出しました。
遺伝研究において背の高い親から背の高い子供が生まれ、背の低い親から背の低い子供が生まれることが分かっています。
しかしその身長は、より平均に近づく(回帰する)傾向があるという結果を発見しました。
ただし、出回っている情報で、非回帰的予測と似ているが違う例もあります。
具体例はこちらです。
アメリカの一流のスポーツ選手の間では、「スポーツイラストれテッドという一流の雑誌の表紙に載ると次は成績が落ちる」というジンクスが出回っているが、これは非回帰的予測ではありません。
投資における非回帰的予測・まとめ
平均から外れている数値は、平均に回帰する傾向があるということです。
そして人間は心理的に、この現象を念頭に置かずに予測してしまう傾向があるということですね。
これを投資において当てはめると、
チャートの急上昇の後は反発で下落したり、暴落の後も反発して上昇したりするのに、
上昇相場ではずっと上がり続けると思ってしまったり、下落相場ではずっと下がり続けると思ってしまうということが非回帰的予測に該当しますね。
これも相場の心理です。
似ている事例も多くありますが、因果関係がやや異なる場合もあるため留意しましょう。
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