投資における【 イノベーター理論とは 】どの層が優位か

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今回は、投資における「イノベーター理論」について解説します。

マーケティング理論として提唱されましたが、これは投資においても引用することができます。

そしてイノベーター理論は、どの投資にも当てはまる重要な理論です。

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イノベーター理論とは

イノベーター理論とは、社会学者のエヴェリット・ロジャーズが「Diffusion of Innovation」という名称で提唱した理論です。

イノベーション普及学や、普及学とも言います。


イノベーター理論では、新しい製品やサービスの市場への普及率を著したマーケティング理論です。


表について解説する前に、アイデアや技術を個人が採用するために必要な条件について学んでおきましょう。

アイデアや技術を個人が採用するために必要な要件

ロジャースは、新たなアイデアや技術を個人が採用するために必要な要件として、以下の5つを挙げています。

比較優位

従来のアイデアや技術と比較した優位性のことです。

新しい技術の場合でも、同じ役目を担っていた代替案との比較になります。

これを例に挙げると、通信手段において、メールは郵便やFAXと比較して処理速度が速く、コストも低いため優位ということになります。

適合性

生活に対しての適合性のことです。

例えば新しい技術やアイデアを保有するものだったとしても、生活に大きな変化を強要するものだった場合は購入されにくい傾向があります。

分かりやすさ

使い手にとって分かりやすいかどうかということです。

理解するための何度が高い場合は購入されにくい傾向があります。

しかし人々は分かりやすいものの方が受け入れやすいです。

試用可能性

実験的な試用が可能かどうかということです。

これは、試食や試飲、お試し購入などです。

一度実験的に使うことができると、購入に繋がりやすいということです。

可視性

購入したことが他者に可視化されているかどうかということです。

新しいアイデアや技術が購入されていることが、周囲の人々から観察されやすい場合、そのイノベーションに関するコミュニケーションに繋がり、普及を促進させます。



これらをクリアしすると、購入者(採用者)となります。

続いて、購入者(採用者)の分布について解説します。

ここがメインになります。

社会システム内の5つのカテゴリー

ロジャースは革新性に基づき、社会システム内の個人を分類しました。

アイデアが普及・拡散する過程の採用者を5のカテゴリーに分け、採用者の数を時間軸にわたってプロットすると累積度分布の曲線がSカーブとなることが発見されています。

各カテゴリーの採用順は下記です。

①イノベーター(Innovators:革新者)

②アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)

③アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)

④レイトマジョリティ

⑤ラガード


それぞれ説明します。

①イノベーター(Innovators:革新者)

イノベーターとは、新しいアイデアや技術を最初に採用するグループです。

全体の2.5%です。


イノベーターはリスク許容度が高いため、後に普及しないアイデアを採用することもあります。


革新的な技術を開発したり、世界を変えるような発明をする層です。

特徴

・リスクをとる

・年齢が若い

・社会階級が高い

・経済的に豊か

・社交的

・科学的な情報源に近い

・他のイノベーターとも交流する

アーリアダプター(Early Adopters:初期採用者)

アーリーアダプターとは、採用時期が2番手のグループです。

オピニオンリーダーとも呼ばれます。

全体の13.5%です。

イノベーターよりも取捨選択を懸命に行い、オピニオンリーダーと相手の地位を維持します。

他のカテゴリーと比較すると、周囲に対する影響度が最も高いです。


イノベーターの開発を吟味し、世界に広めていく層です。

特徴

・年齢が比較的若い

・社会階級が比較的高い

・経済的に豊か

・教育水準が高い

・社交性が高い

アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)

アーリーマジョリティとは、一定の時間が経過してからアイデアの採用をします。

全体の34.0%です。


平均的な人ののグループのうち早い層です。

特徴

・社会階級が平均的

・アーリーアダプターの接点を平均的に保つ

レイトマジョリティ

レイトマジョリティとは、平均的な人が採用した後にアイデアを採用します。

全体の34.0%です。

イノベーションが半ば普及していても懐疑的にみています。


平均的な人のグループの遅い層です。

特徴

・社会階級が平均未満

・経済的な見通しが低い

・社会的な影響力は低い

ラガード(Laggards:遅滞者)

ラガードとは、最も後期の採用者です。

全体の16.0%です。

他のカテゴリーと比較すると、社会的な影響力は極めて低いです。

中には、最後まで流行不採用を貫く人もいます。


後期高齢者など、世界の変化に対応しづらい層です。

特徴

・社会的な影響力が極めて低い

・変化を嫌う

・高齢

・伝統を好む

・社会的階級が低い

・身内や友人のみ交流する傾向がある

まとめ

これはどの投資にも当てはまりますね。

やはり富裕層はイノベーター・アーリーアダプターに多いですね。

ハイリスクハイリターンということが関係していますね。


反対に、遅くなればなるほど、早い時期に参入した人の利確分(売却分)を購入することになるため損失が出やすくなります。

それを考慮すると、投資においては参入時期が早い方がリスクが大きいように見えて小さいですね。


イノベーター理論における投資参入のベストタイミングは、イノベーター・アーリーアダプターの段階もしくは世間に見捨てられたような日陰の時期ですね。


ここでは、大多数の人々が参入した後だとその後拡大する幅があまりないため次に購入する人が少なく、損失を出す原理を表からも学ぶことができますね。


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