貸借対照表における【 その他の金融資産・負債とは 】分かりやすく解説

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今回は、決算書の貸借対照表における「その他の金融資産・負債」について解説します。

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「その他の金融資産・負債」とは

貸借対照表における「その他の金融資産」とは、下記の項目が含まれます。

・外貨標準高(貨幣用金・SDR以外)

・預け金・預かり金

・企業間信用・貿易信用

・未収金・未払金など

・直接投資

・対外証券投資

・その他対外債権・債務

それぞれ説明していきます。

・外貨標準高(貨幣用金・SDR以外)

「外貨標準高」の項目を説明するためにまず、「外貨準備」の説明をします。

外貨準備とは、政府・中央銀行が保有する外貨建て資産のことです。

債権・金・預金などで構成されています。

為替介入の資金や通貨機器で外貨建ての債務の返済が困難になるリスクに備えて蓄えられます。

日本は借金の一種である政府短期証券を発行して円資金を調達し、円売り・外貨買いの為替介入を行い、外貨準備を積み上げてきました。

これを、財務省と日銀が保有しています。

この保有量のことを「外貨準備高」と言います。

財務省が毎月公表しています。

中国・シンガポールでは、外貨準備を原子に政府系ファンドを設立し、外国株式などで積極的に運用されることもあります。

・預け金・預かり金

「預け金・預かり金」とは、資金循環統計の預け金に相当する概念であり、特定の制度単位から別の制度単位に対する一定のを持った資金の預入のことです。

具体的には、証券会社などに預入られる証拠金や建物への入居保証料などが含まれます。

・企業間信用・貿易信用

「企業間信用・貿易信用」とは、旧体系の「売上債権・介入債務」及び貿易信用に相当する概念であり、財・サービスの取引に伴って発生する債権・債務です。

具体的には、売掛金・買掛金・受取手形・支払手形が含まれます。

・未収金・未払金など

「未収金・未払金など」の項目には、実際のキャッシュ受払の時間的なズレによって、差額分として発生する債権債務・非計上的な取引によって生じる債権債務(売上債権・買入債務以外の)が含まれています。

※未収金・未払金の詳細→決算書における【 未収入金・未払金とは 】分かりやすく解説

・直接投資

「直接投資」の項目は、企業が株式取得・工場を建設し事業を行うことを目的として投資することです。

配当・金利などのインカムゲイン・キャピタルゲインを目的とした投資(間接投資・証券投資)のことです。

・対外証券投資

「対外直接投資」の項目は、居住者企業による非居住者企業の持分取得のうち、非居住者企業の支配を目的とし、国際収支統計との整合性の観点から、3つに分類されています。

その3つは次の通りです。

①株式資本

②再投資収益

③その他資本(不動産売買など)

・その他対外債権・債務

「その他」の項目には、金融資産・負債ではあるが、金融資産・負債としてのどの項目にも該当しない債権債務などがあります。

まとめ

経営や株式投資において決算書の理解は必須です。

その際、簿記の知識を活かして理解を深めましょう。

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