今回は、「インパーマネントロス」について解説します。
インパーマネントロスとは
インパーマネントロス(IP)とは、市場価格の変動で生じる損失のことです。
つまり、流動性を提供する際の変動損失です。
インパーマネントロスは、イールドファーミングの際に生じます。
※イールドファーミングとは→仮想通貨における【 イールドファーミングとは 】分かりやすく解説
これは、仮想通貨やDeFiのジャンルでよく用いられます。
LPポジションに含まれる2つの資産(トークン)の価格の比率が変化し、AMMにより調整された結果、発生する損失のことです。
※AMMとは→仮想通貨における【 自動マーケットメーカー(AMM)とは 】分かりやすく解説/代表例Uniswap
インパーマネントロスは、LPトークンに含まれる2つの資産を、単独で保有した場合と比較した損失になります。
具体例
あなたが、1BTCと20,000BUSDを保有していたとします。
そこで、BTCとBUSDのLPプールで流動性を提供したとします。
この時、1BTC=20,000BUSDの価格価値が同じだったとします。
するとこれは、1:1の比率になります。
インパーマネントロス発生の場合
しかしこの後、BTCの価格が50%上昇したとします。
すると、1BTC=30,000BUSDになります。
すると、LPプールにある資産が1:1になるようにに調整(リバランス)されます。
この際の差がインパーマネントロスになります。
仕組み
流動性を預けた仮想通貨の変動が大きくなると損失となってしまいます。
流動性を提供した仮想通貨の保有数量が減少するという点で損失が発生したとみなされます。
しかし、イールドファーミングは、利回りが非常に高いです。
そのため、上手く利用すると利益を出せます。
しかしその代わりリスクも大きいため、難易度も高くなります。
まとめ
イールドファーミングは、ステーキング(詳細→【 Defiステーキングとは 】Binanceの人気ステーキングまで解説)とはやや異なります。
そのため、それぞれのメリット・デメリットをおさえてから投資するようにしましょう。
特にイールドファーミングはインパーマネントロスという見えない損失が発生するため、ハイリスクハイリターンになります。
そのリスクを受け入れられる時のみ流動性を提供しましょう。
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