今回は、決算書における「定率法の改定償却率・償却保証額」について解説します。
定率法の改定償却率・償却保証額
固定資産の減価償却方法には、定額法・定率法・生産高比例法などがあります。
定率法の場合、期首帳簿価額に償却率をかけて減価償却費を計算するため、いつまで経っても帳簿価額が0円となりません。
そこで、あるタイミングで、期首帳簿価額を残存耐用年数で割るといった均等償却(改定償却率を用いた償却)に切り替え、耐用年数到来時の帳簿価額が0円となるように原価償却費を計算します。
この場合の切り替えのタイミングは、通常の償却率で計算した減価償却費が償却保証額(取得原価×保証率)を下回った時となります。
定率法の償却率の判定
①通常の償却率で計算した減価償却費=期首帳簿価額×償却率
②償却保証額=取得原価×保証率
・①が②以上の場合は、減価償却費=①の金額
・①が②未満の場合は、減価償却費=改定取得原価×改定償却率
※改定取得価額=最初に①が②未満になった会計期間の期首帳簿価額
関連記事→決算書における【 有形固定資産の減価償却について 】分かりやすく解説
まとめ
株式投資においては、決算を読み解く必要があります。
この際、簿記の知識もあるとより理解が深まります。
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