2021年2月23日から24日にかけて、ビットコインが470万円台まで下落しました。
そのことについて説明します。
1.下落時のチャート
2.下落時の板
3.原因・分析・今後の推測
4.まとめ
下落時のチャート
ビットコインは600万円まで徐々に上昇していましたが、この2日間で120万円以上下落しました。
もう少しアップにしてみると、480万円を下に引いた下降トライアングルを作っているとわかります。(下降トライアングルの詳細はこちらをご覧ください⇒フォーメーション分析)
更にドアップにしてみると、このようなチャートです。
480万円付近で下ひげをつけて購入されています。(下ひげとは⇒ローソク足の種類)
下落時の板
「売り」からの「買い」の順番で見ていきましょう。
このように、板からは、500万円ラインであれば「売り」より「買い」の方が多いと分かります。
500万円ラインを見ていた限り、「買い」の方が多かったです。
480万円ラインでは、成行で注文が殺到していました。
価格の上の方を見ると、520万円に53BITの売り注文(2億7560万円相当。そしておそらく大多数の人々が520万円に被ったのではなく一人の大口投資家)が入っているため、上抜けるにも下抜けるにも結構な量が必要と分かります。
しかしこの53BITもそうですが、指値注文は値を変えることができます。
上がりそうだからやっぱり売らない、下がりそうだから価格を下げて売る、等いくらでも変えることができるため、参考程度にしかなりません。
原因
今回下落した原因として考えられることは下記です。
・600万円でレンジになっていたため上抜けるか下抜けるか市場が迷っていたこと
・その時に大口投資家が億単位で売却したこと
・イーロンマスク氏の「ビットコインとイーサリアムの価格は高いように思える」と発言したこと
分析
ビットコイン価格は2月に入ってから一度も下落することなく、下落が無さすぎて怖いと感じるほどに上昇し続けていました。
そのためこのまま上昇とはいかず、いつかは下落するであろうと誰もが感じていたことと思います。
むしろこの下落は必然です。
下落もせずに上昇し続けるわけがないからです。
増してやビットコインのこのボラティリティの高さのため、上昇した分フォボナッチで下落するのは前提です。(フィボナッチの詳細⇒フィボナッチリトレースメントント)
フィボナッチからも、ビットコインも同様価格が30%下落が前提のため、600万円の30%分つまり180万円分は下落しても当たり前ということになります。
180万円分ということは、ビットコインの価格は420万円まで下落しても全くおかしくありません。
その価格であれば調整範囲内です。
ちょうど先月も似たような下落がありした。(先月下落の詳細はこちらをご覧ください⇒ビットコイン下落)
400万円から320万円まで下落しましたが、これは20%内の下落にとどまっています。
今回の下落もファンダメンタルズが良いため、20%の下落(つまり480万円)でとどまる可能性が高いです。
少なくとも450万円未満まで下落する可能性が低いと言えるのは、イーロンマスク氏のTeslaがビットコイン購入した際450万円の価格をつけたからです。
Teslaが損切りするはずなからという安心感で、450万円よりは下がる可能性は低いと考えられます。
これは逆に捉えると、Teslaが売った際は、Teslaの売却分160億円相当の下落に加えてその安心感が失われて売りに売られ、暴落する可能性もあるということです。
しかしここで注意しなければならないのは、今回が前回と異なるという点は、仮想通貨が製作者の未来に近づいてきている(つまりファンダメンタルズ好材料ストップが近づいている)ため、大口投資家が売却した後はもう買いに来ないという点です。
今までは仮想通貨の未来が確信されていなかったため好材料の発生に期待できて大口投資家が、売ったとしても買戻しに入ったりしてきていましたが、ここで売った後に再購入するでしょうか?と考えると否です。
それがどれだけ危険なことかというと、お金の基礎に戻って考えましょう。
そもそも
全世界1割の人が、全世界の9割のお金を持っている
のが現実です。
実際、調査も出ています。
ちなみに、トップ富裕層62人が全世界の半分のお金を持っています。
事実です。
「え?」と思った方は調べてみてください。
いつの時代も、この割合なのです。
その原理を踏まえて考えると、大口投資家が売却して再購入してこなかった場合、どのように価格を上げていけばよいのでしょうか?
一般の方々がビットコインを購入したところで額が限られています。
一般の方々で価格を上げるには、相当大人数で購入する必要があります。
ビットコインに対して懐疑的な方々(投資すら何もしない層)は、ビットコインを買うでしょうか?
おそらく何年も先だと考えます。もしくは、買わざるを得ない状況になった場合は買うでしょう。(システムに組み込まれている等)
また、そのビットコインに懐疑的な方々の持っている額は何億とは無いと考えられるため、皆購入したとしても価格はそこまで上がらないでしょう。
(世界一の投資家であるウォーレンバフェット氏のように、何兆円と持っていてもビットコインに投資しないと決めている方々を含めると話は変わります。ウォーレンバフェット氏は仮想通貨に投資しないと決めているため、彼が購入する時は買わざるを得ない状況になった場合でしょう。)
以上から、大口投資家が仮想通貨を利確してしまうと時価総額に対して大きな割合のお金がなくなるということを意味するため、非常に警戒しなければならないのです。
テクニカルから分析すると、
1、2から、480万円で多くの成り行き注文が殺到していたため、480万円を下回るには、億単位の大口投資家が売却をするか、ファンダメンタルズで何か悪材料が出る必要があります。
しかしチャートの形が下降とライアングルを形成しているためそのまま下落になる可能性もあります。
下降トライアングル(詳細⇒フォーメーション分析)に沿うと下落となりますが、上昇トレンド中でもあるため、チャンスと思い買い支えが多かった場合上昇していくと考えられます。
情報をまとめると
ここまで急落すると反発が入るため、ビットコイン購入機会を見逃してしまった人が買うのであれば最終チャンスと考えています。
買う機会が得られなかった方々、ラストチャンスです。
筆者はもうここまで高値になっていると、買いを推奨できません。
なぜなら、プロ投資家がそろそろ売るタイミングを見計らっているもしくは売り始めているからです。
プロ投資家が売ると一般投資家まで売り、一般人(投資に関して無知な方々)が損切りをするという流れになります。
投資に関して無知な方々の場合、投資に対する強固なマインドが備わっていないため、含み損の状態だとこれ以上損したくないという思いから簡単に損切りします。
そのため急落が起きるのです。
常時チャートを見ていられるという状態の方々は、トレードであれば推奨できます。
実際、筆者もトレードをしており、480万円ラインで購入しており、そのままホールドして高値をつけたところで売却かそれ以上下がるようであれば売却しようとしています。
相場は懐疑の中で育っていくため、ビットコインが共通通貨になっていない段階であればいくらでも伸びしろがあります。
~結論~
・ビットコインがまだ市場から発見されていない100万円未満の、疑心暗鬼の時に買うべきです(投資で年間とんでもない額の利益を出せる方々は、株式投資を除き、いつでも最安値の時に買っています)
・トレードであれば快く推奨できます(常時チャートを見れる人に限ります)
・下落底値で買えた場合損しようがないため、底値で買えるかたには買いを推奨できます(しかしプロ投資家を目指している場合であれば、こんな高値では買わずに、次の投資対象に目を向けましょう)
・ビットコインを買う機会を逃していた方(仮想通貨購入したことのない方)は、買いのラストチャンスです
~最終結論~
ビットコインは、最終目標達成までまだあともう少しあるため、注意は必要ですがまだ上昇すると考えています。
それよりも
現在は、Defi(分散型金融)等が出始めていて、仮想通貨のお金がそちらに流れています。
また現在はアート投資も伸びてきているため、ビットコインの 次に 伸びていくものを探した方が賢明です。
ビットコインが市場に発見され、伸びきりそうな現在はもう遅いため、次なる投資を探していきましょう(^^)
Defiとアート投資について追々書いていきます。
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