今回は、仮想通貨「Tribe（TRIBE）」について解説します。
Tribe（TRIBE）とは・創設者・特徴・供給量・投資における将来性、の順で説明していきます。
Tribe（TRIBE）とは
Tribe（TRIBE）とは、アルゴリズミック・ステーブルコインであるFEIのガバナンストークンです。
※FEIとは→【 Fei USD（FEI）とは 】創設者・供給量・上場している仮想通貨取引所まで解説
FEIは、ステーブルコイン市場に新しい分散型ソリューションを提供することを目的としています。
既存のステーブルコインは、フィアット担保のため中央集権的であったり、仮想通貨担保のため資本効率が悪くなってしまったりします。
他のアルゴリズムによるステーブルコインは、担保を支える流動性がないため本質的に不安定ということになります。
そのため報酬を通貨の発酵ステークホルダーに集中させてしまっているという問題を抱えているということでもあります。
ステーブルコインの問題点・背景
Feiは、完全分散型ステーブルコインを設計する際の主な障害として、次の問題を挙げています。
・仮想通貨担保型ステーブルコインの資本非効率性
・「mercenary capital」現象
なぜなら、仮想通貨担保型ステーブルコインの資本非効率性に関しては、システムに入ることができる資金よりも多くの資金を投入しなければならないことを意味しているからです。
仮想通貨で担保されたステーブルコインを使用するシステムの成長の可能性を設計上制限しています。
※ステーブルコインとは→【 ステーブルコインとは 】（法定通貨担保型・仮想通貨担保型・無担保型）／価格変動まで解説
更に、DAIのようなコインは、流動性プロバイダーが常の最高の利回りを求めていることから、自律性の範囲も限られています。
詳細
FEIは、部分準備銀行制度に似たデザインのモデルを提案しています。
更に、プロトコルはジェネシスイベントでETHに対して割安でFEIを発行しています。
その後集約したEtherを担保維持のための留保として使用しています。
TIBEは、FEIのガバナンスをコントロールするDAOのガバナンストークンです。
※ガバナンストークンとは→仮想通貨における【 ガバナンストークンとは 】詳細まで分かりやすく解説
ガバナンス提案に使用したり、UniSwapV2流動性プールでFEIとスワップすることができます。
TRIBEやFei Protocolの公式ホームページはこちらです。
創設者
Tribeは、DAOとして運営されています。
※DAOとは→仮想通貨における【 DAOとは 】分かりやすく解説
スマートコントラクトを通じて完全に分散化された方法でコミュニティによって統治されていることを意味しています。
DAOによって管理されるFeiステーブルコインは、ベイエリア存在のJoey Santoro氏・Brianna Montgomery氏・Sebastian Delgado氏のチームによって設立されました。
2021年にローンチされました。
Santoro氏はGei LabsのCEOです。
デューク大学でコンピューター科学の学位を取得しました。
その後、Okta Incのソフトウェアエンジニアとして活躍していました。
このプロジェクトの経営主任を務めるMontfomery氏は、Fei Labsに関わる前は、ブロックチェーンスタジオのConsenSysで勤務していました。
Delgado氏は、DefiのプロジェクトであるDharma Labsに2年以上勤務していました。
そしてカリフォルニア大学バークレー校を卒業しました。
Fei Labsは、Andreessen HorowitzやCoinbase Venturesなど、複数のVCファンドから支援を受けています。
特徴
PCV（Product-Controlled Value）
FEIは、PCV（Product-Controlled Value）という概念を導入しています。
ステーブルコインを運営するTribe DAOは、立ち上げ時にETHに対して女性レートでFEIを発行し、ETHのプールを金庫として捻出しました。
そして、このETHの一部をUniswap上のETH-FEI流動性プールで新しくミントされたFEIと共に供給しました。
だからステーブルコインの取引が可能になりました。
Tribe DAO
ユーザーはTribe DAOからFEIを購入することができます。
※DAOとは→仮想通貨における【 DAOとは 】分かりやすく解説
しかし、FEIを売り戻すことはできません。
そしてオープンマーケットでFEIを売却する必要があります。
報酬システムにより維持されます。
FEIの価格が担保を上回った場合、裁定者はETHEをTribe DAOに売りました。
FEIをUniswapde打って利益を得ることができます。
TRIBEとFEIは、イーサリアム上のERV-20トークンです。
ネットワークはDAOとして管理されています。
ガバナー・マイナー・バーナー・PCVコントローラー・ガーディアンという異なる役割を組み込んでいます。
これらも全て、コミュニティによって管理されています。
報酬機能
価格が担保を下回ると、Tribeによって導入された報酬が機能します。
Uniswap流動性プールのFEIバイヤーは担保を回復するためのリベートを受け取ります。
そして売り手はこのリベートと担保回復の報酬となる超過ペナルティを支払わなければなりません。
FEIの価格が担保価格から離れれば離れるほど、リベートやペナルティーは大きくなりました。
売り手は割引されたFEIを売ることが非常に不利になります。
TribeはETH準備高を使ってFEIを買い戻します。
そして最終手段として余ったFEIをバーンして供給量を減らすことができます。
統治機関としての機能
Tribeは、統治機関として以下の機能を果たします。
・ミント担当とバーン担当（新しいボンディングカーブを含む）を選任する
・ボンディングカーブにおけるスケールターゲットとアロケーションルールの調整
・報酬のタイムウェイト成長率の調整
・リウェイト担保復元時の報酬率を設定
・担保であるUniswap・プールのいずれかのウェイト変更
Proof of Work（PoW）
ERC-20は、イーサリアムのブロックチェーンで公開する際に、ほとんど新しいトークンが従うトークンの規格です。
イーサリアムは、DAOのための最も人気のあるブロックチェーンの1つです。
Proof of Work（PoW）コンセンサスメカニズムによって保護されます。
※PoWとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い？
マイナーは新しいETHをマイニングする必要があります。
分散型のノードのセットは、取引を検証し、イーサリアムブロックチェーンを保護します。
公開後、攻撃者がETH-FEI Uniswapプールから多額のETHを引き出すことを可能にするセキュリティ違反を修正しています。
そのため、ステーブルコインの取引を一時歴に停止しました。
被害が出る前に、修正が実行されました。
供給量
TRIBEの最大供給量は10億トークンです。
80％：DAO
15％：チーム（5年間のロック期間で比例的に配分）
・5％：投資家（均等配分）
投資における将来性・まとめ
トライブは、FEIのガバナンストークンです。
そのため、Fei Protocolの将来性に委ねられています。
詳細→【 Fei USD（FEI）とは 】創設者・供給量・上場している仮想通貨取引所まで解説
ガバナンストークンは特にそのプラットフォームの需要に左右される特徴があるため、Feiの将来性を見込めた時にのみ投資するものです。
良い時も悪い時もFeiによるということです。
最近のコメント