今回は、決算書における「独立処理」について分かりやすく解説します。
独立処理とは
外貨換算会計において、取引発生後に為替予約を付した場合の処理については振当処理ですが、会計基準では原則として独立処理を採用しています。
独立処理とは、ヘッジ対象である外貨建ての営業取引や資金取引と、ヘッジ手段である為替予約を別々の取引として処理する方法です。
為替予約は、本来は先渡取引(予約取引)を利用したヘッジ取引であるため、原則として独立処理を行います。
会計処理
独立処理では、ヘッジ対象となる債権債務については、為替予約をしなかった場合と同様、期末に換算替えをします。
また、ヘッジ手段である為替予約は、デリバティブを使った一種のヘッジ取引のため、期末に時価評価を行い、その評価差額は為替差損益として処理します。
そして、決済時には、債権債務の決済と為替予約(先渡取引)の決済を行います。
まとめ
株式投資や経営において、決算書の理解は必須になります。
その際、簿記の知識も生かして理解を深めましょう。
最近のコメント