今回は、仮想通貨における「PPoS」について解説します。
PPoSとは
PPoSとは、「Pure Proof of Stake」の略称です。
仮想通貨のコンセンサスアルゴリズム(仮想通貨における【 コンセンサスアルゴリズムとは 】分かりやすく解説)です。
仮想通貨のAlgorandなどに実装されています。
Algorandの公式ホームページはこちらです。→https://www.algorand.com/
PPoSのシステム
新しいブロックの選択に対する各ユーザーの影響は、システム内でのそのステーク量(トークンの数)に比例します。
つまり全てのオンラインユーザーは、提案や投票をするために選択される機会があり、そのステークに直接比例するということです。
PPoSは、経済全体のセキュリティを、経済の小さな一部ではなく経済の大多数の誠実さによるものとしています。
システムが誠実な人の方針によって決められるときは安全という考え方です。
そして少数のユーザーだけが他のユーザーの取引を妨げることができます。
少額保有者がシステム全体に害を及ぼすことは不可能であり、影響があるとしたら多額保有者であるという懸念をしていますが、多額保有者が不正を行うとその通貨の価値が下がるため不正はあまりしないだろうという予測のもとです。
PPoSとPoWを比較
環境への配慮
PoWはマイニングなどにより電気消費量が大きく問題視されています。
詳細→【 多くの人々がビットコインの環境汚染問題を知ったきっかけ 】テスラ社のビットコイン売却&決済の停止
これはマイナーがマイニング報酬を求めてより素早く高度な計算をしなければならないシステムだからです。
ブロック伝達速度
そしてPOWではブロックがネットワークに伝達されるまでに10分かかります。
それに対しPPoSでは計算と通信のオーバーヘッドが低くブロックが数秒で伝達されるため、より多くのユーザーに対応でき、高いトランザクションレートを維持できます。
フォーク(分岐)なし
PoWでは2人のユーザーが有効なブロックを同時に解決できますが、この2つのノードが有効なブロックを取得するとブロックチェーンは2つに分岐(フォーク)します。
しかし最終的には1つを除く全ての枝が消失し、デッドブランチ(消失した枝)のトランザクションは無効とみなされます。
このフォークにより遅延が起こりうることが問題とされています。
これに対しPPoSでは分岐されません。
1つのブロックのみのため全てのトランザクションが最終的に確定されたものであり、無駄なくかつ確実です。
PPoSとDPoSを比較
PoS(仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い?)から発展したDPoSというコンセンサスアルゴリズムもあります。
詳細→【 DPoSとは 】メリット・デメリット/PoSとの違いまで分かりやすく解説
DPoSでは、投票により代表者が選出されるというシステムになっています。
そのため比較的考えが集中してしまうことがメリットでもありデメリットでもあります。
これに対しPPoSでは、投票された全ての代表者が誠実であるとは限らないという考えのもと、少数のユーザーにブロック生成を任せません。
全てのユーザーは投票権がステーク量に比例する仕組みをとっています。
この考え方の違いがシステムに表れています。
PPoSとBPoSを比較
Bonded Proof of Stake(BPoS)は文字通りBounded(結合)のシステムが特徴的のPoSです。
詳細→仮想通貨における【 BPoS(Bonded Proof of Stake)とは 】分かりやすく解説
BPoSの場合は、任意の数のユーザーがステークの一部を確保しています。
一定期間ステークの一部をロックし、その報酬としてステーク量に比例しブロックを選択する機会を得ることができるのです。
つまり投票力はそのロックするステークの量に比例するということです。
デポジットすると指定された時間が経過するまでデポジットの取り消しはできません。
また、これらのユーザーが不誠実である場合コンセンサスプロセスに参加する特権のデポジットが没収されてしまいます。
ここでのBPoSのデメリットはユーザーがコンセンサスプロトコルに参加することにより自分のステークの能力が低下してしまうということです。
これに対しPPoSはユーザーがコンセンサスプロトコルに参加するためにステークの一部を確保する必要はないということが違いです。
そのためPPoSではコンセンサスプロトコルに参加してもユーザーのステーク能力が低下しません。
まとめ
PoWとPoSはシステムが大きく異なりますが、PoSから発展したBPoSやPPoSなどはそれぞれやや特徴が異なるため、その違いを把握してから投資しましょう。
これからもさらに発展していきそうですが、その都度情報を追っていきましょう。
また、仮想通貨の種類によってどのコンセンサスアルゴリズムを採用しているか異なるため、長期的に見て世界に適応できそうな形態を持っている仮想通貨に投資できると良いですね。
考え方の違いも反映されているため面白いですね。
何が言いたいかというと
— Miori (@mioriescom) March 14, 2022
BTC王者ピンチ👑💥
BTCほど自立分散が成り立っていて人が介入していないからこそPoSの変更は難しい。
そしてETHも早く2.0にアップデートしなければならない理由ができた。
これ全世界がこの禁止法出したらPoWの立場がなくなってしまうね😨
時価総額と価格に表れるだろうな https://t.co/n76hUIeTxI
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