今回は、「ゼロ知識証明」について解説します。
ゼロ知識証明とは
ゼロ知識証明とは、特定の情報またはデータが真実であることを明らかにすることなく証明することです。
ゼロ知識証明は、英語で「Zero Knowledge Proof(ZKP)」と言います。
ゼロ知識とは、認証と識別に使用される構成要素です。
ゼロ知識証明により、暗号トランザクションの匿名化が可能になります。
つまり、ユーザーは、状況に関する情報を明らかにすることなく、その状況が現実であることを証明できるということです。
そのためZKPのアプリケーションは、仮想通貨や分散型IDシステムに限定されません。
実際、情報源を挙げずに機密情報の流布に参加することもできるのです。
透明性のある仮想通貨の違い
例えば、ビットコインなどの他の仮想通貨は、分散型プラットフォームであるというメリットがあります。
オープンに公開されており、誰もがネットワークのトランザクション履歴を見ることができます。
そのため透明性が高いのです。
しかし、ゼロ知識証明の場合は、このように誰もがネットワークトランザクション履歴を見れることなく匿名化しているという点で異なります。
ゼロ知識証明のメリット・デメリット
メリット
また、ゼロ知識証明には、次のメリットがあります。
・複雑な暗号化がないということ
・情報漏洩を最小限に抑えるということ
デメリット
ゼロ知識証明には、デメリットもあります。
・マネーロンダリングなどに使用されやすい
・国家などから規制を受けやすい
※マネーロンダリングとは→【 マネーロンダリングとは 】分かりやすく解説
まとめ
全てが分散化され、透明性が高いことが特徴の仮想通貨ですが、
ゼロ知識証明のシステムはこれに反しています。
そのため極まった特徴でもあり、欠点でもあります。
実際にハッカーもあえて利用していたりするため、ハッカーからするとありがたいシステムかもしれません。
しかしそれと同時に、国家に規制されたり、開発者が逮捕されたりしているため、リスクは高いですね。
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