今回は、仮想通貨「eCash」(XEC)について解説します。
eCashとは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性の順で説明します。
eCash(XEC)とは
eCash(XEC)は、Bitcoin Cash ABC(BCHA)のリブランドで、それ自体がビットコインとビットコインキャッシュのフォークです。
※フォークとは→仮想通貨における【 ハードフォークとは 】ソフトフォークとの違いについても解説
XECは電子現金として使用されるように設計された仮想通貨です。
eCashは、商品やサービスの支払いに用いられる取引手段であることを目指しています。
このコインは2021年7月にリブランドされ、それ以来ビットコイン・ビットコインキャッシュと差別化を図ろうとしています。
※ビットコインキャッシュとは→仮想通貨【 Bitcoin Cashとは 】特徴・ビットコインと比較・歴史・将来性
eCashは「Avalanche」と呼ばれるPoS(Proof of Stake)コンセンサスアルゴリズムを統合しています。
これはブロックチェーンのAvalanche(AVAX)と間違えないようにするためです。
eCashはブランド変更に関して、全てのBCHAコインを100万文の1の割合でXECに変換すると発表しました。
eCashの開発者は、主に3つの改善に狙いを定めています。
・トランザクションのスループットを毎秒100トランザク村から毎秒500万トランザクション以上に拡大
・取引完了までの時間を短縮することによる決済の向上
・プロトコルの拡張とフォークフリーのアップグレードの確立
XERはERC-20トークンではなく、独自のブロックチェーンです。
eCashの公式ホームページはこちらです。
eCashの創設者
eCashは、ビットコインキャッシュ(BCH)のリード開発者であったAmaury Sechet氏が中心となり、そのブロックチェーンをフォークしてeCashの全身であるビットコインキャッシュABC(BCHA)を設立しました。
そのフォークは2020年11月15日に起こりました。
その後Sechet氏はビットコインキャッシュABCをリブランドしてeCashの新しいブランドアイデンティティを確立することに決めました。
そして小数点以下の桁数を減らすことがコインの普及に役立つと説いています。
単価の低い仮想通貨は、強気相場での上昇率も高くなります。
eCashチームは技術向上と価格向上の両方にインセンティブがあるため、この改良は当然のことでした。
Sechet氏はビットコインキャッシュの開発に非常に積極的で、2017年にビットコインから離れた最初のフォーク、2018年11月にBitcoin SV(BSV)がそこからフォークされた後の継続、そして2020年11月のBitcoin Cashからの最新のフォークを主導していました。
仮想通貨に関わる以前は、Facebookでソフトウェアエンジニア、Stupid D Compilerでリードデベロッパーを務めていました。
eCashの特徴
支払に特化
上記でも述べたように、XECは電子現金として使用されるように設計された仮想通貨です。
商品やサービスの支払いに用いられる取引手段であることを目指しています。
eCashの基本単位は「Bit」です。Bitcoin Cash ABCの扱いにくい小数点以下は桁数を置き換えます。0.00001000BTCを送る代わりに、eCashでは10ビットを送ることになります。
eCashの使命
eCash(XEC)の開発者は、このコインがイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性をサポートし、イーサリアム上の分散型金融(Defi)セクターと相互運用できるようにすることを意図しています。
eCashの開発者は、このコインを成功させるために、5つの中核的な使命を果たすことを意図しています。
・匿名取引の確保
・取引の不変性の確保
・取引はほぼ無料であることを保証する
・3秒以内に終了するグローバルで安全なトランザクションの実施
・コインのインフラを公共財として設計士、社会契約によって資金を供給する
これらを実現化するために、eCashの開発者は野心的なロードマップを打ち出しており、以下のような計画を立てています。
・スケーラブルなブロック処理を可能にするカノニカル・トランザクション・オーダリング
・匿名の一括検証を可能にするSchnorr Signitures
・グラフェンなどによるブロック伝搬の高速化
・ブロックチェーンの刈り込みと初期同期の高速化を実現するUTXOコミットメント
・スケーラブルなブロック処理を実現するMerklixーMeta Tree
適応性のあるブロックサイズにより、市場主導で1TBブロックへの成長をサポートします。
これらの非常に野心的なソリューションにより、eCashは最大100億人のユーザーに対して、1日1ユーザーあたり50件の取引を行うことができるようになるのです。
eCash(XEC)の供給量
eCash(XEC)のトークノミクス(詳細→仮想通貨【 トークノミクス(=トークンエコノミー=トケノミクス)とは 】分かりやすく解説)はありませんが、ビットコインで既に確立されている多くのルールに従っています。
つまり、21万ブロックごと、約4年ごとにマイナーの報酬が半分になるという、ビットコインの供給と分配のモデルを共有しているということです。
eCashの供給上限はビットコインと同じ2兆1000億智ですが、その2兆1000億智を1億で割って2100万BTCとするのではなく、100で割って21兆XECとしました。
なぜなら、単純にユーザーが精神的に整数を把握しやすいからであり、この決定はコインの大量導入の目標に合致しています。
Avalanche
BitcoinCashABC(BCHA)ネットワークはPoW(Proof of Work)です。
しかしeCasは取引を高速化するためにPoS(Proof of Stake)を追加すると後悔しています。
Avalanche post Consenssusと呼ばれる、セキュリティの強化やフォークフリーのアップグレード・スクリプト機能の強化により高度なオペコードを可能にします。
Avalancheは既存のPoW上に追加され、両者の利点を活用できるようにする予定です。
eCash(XEC)の上場している仮想通貨取引所
eCash(XEC)は、下記の取引所に上場しています。
・Binance
・Huobi Global
・OKEx
・Mandala Exchange
・Upbit
投資における将来性・まとめ
イーキャッシュは、フォーク後に支払いに特化した仮想通貨になっていますね。
仮想通貨は法定通貨と比較すると小数点だらけですが、分かりやすくしているのでしょうね。
確かに法定通貨より仮想通貨の方が使われる時代になったら、物の単位が小数点だらけになりますよね。
例えば100円の物は
600万円:1BTC=100円:X
100BTC=6000万X
X=0.00001667BTC
つまり、100円のものを買うときは0.00001667BTC支払うということです。
計算しにくいですね。
これを解決しているのがeCashです。
支払いには特化していますが、人々は結局支払い対応していたり上がりそうなメジャーな通貨を保有する気がするため、eCashが多く保有されるかどうかは疑問です。
支払いのしやすさが重視される時代になったとしたら需要がものすごく伸びそうですね。
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