今回は、仮想通貨の「Cosmos」（ATOM）について解説します。
Cosmosとは
Cosmos（コスモス）とは、2013年にJae Kwon氏とEthan Buchman氏によって設立されました。
コスモスの最大の特徴は、相互運用可能なブロックチェーンのソリューションということです。
このコスモスのエコシステムにおける新しいブロックチェーンは「Zone」と呼ばれています。
様々なプロジェクトやアプリケーションは全て、カスタマイズ可能な独自のブロックチェーンを保有していますが、互換性からも利益を得ることができます。
これらは、異なるブロックチェーン間でのデータや資産の振り替えを可能にするプルーフオブステークブロックチェーンである「Cosmos Hub」（次の項目で説明）に接続されます。
ATOMはCosmos Hubのガバナンスに参加するために使用され、報酬を得るためにバリデーターの後ろに貼り付けられます。
Cosmosの公式ホームページはこちらです。
Cosmos Hubとは
Cosmosu Hub（コスモスハブ）とは、Cosmosのプライマリーブロックチェーンで、Zone（次の項目で説明します）と呼ばれるカスタマイズされた他のブロックチェーンを接続します。
これは、ブロックチェーン間通信プロトコル（IBCP）によって各Zoneno状態を把握することにより実現しています。
このプロトコルにより、Cosmos Hubに接続されているあらゆるゾーン間で情報が容易に行き来できるようになるのです。
Cosmos Hubは、ZoneがIBCメッセージを交換するエコシステムの中央台帳として機能しています。
IBCでは、IBCBlockCommitTxとIBCPacketTxの2種類のトランザクションを使用しています。
前者は任意のZoneにおける最新のブロック（ハッシュ）を伝えています。
後者は情報のパケットが正当なものであり、送信者のアプリケーションによって公開されたものであることをZoneが証明しています。
また、2つの異なるZoneにある2つのDAppsがお互いに通信しているのです。
IBCメッセージはCosmos Hubに送信され、Cosmos Hubはその履歴を記録します。
また、各Zoneもそれぞれのブロックチェーンに履歴の結果を記録しています。
ちなみにそのメッセージはCosmos Hubを介しています。
そして、これらの活動を示す3つの独立したブロックチェーン上の証拠があります。
このようにブロックチェーンが相互に影響し合うため、Cosmosにはブロックチェーンのインターネットというニックネームがついています。
Zoneとは
Zoneとは、Cosmosのカスタムブロックチェーンのことです。
これはサイドチェーンのことです。
Polygon（詳細→仮想通貨【 Polygon（ポリゴン）とは 】特徴を分かりやすく解説）のようなブロックチェーンで知られているように、各Zoneは独自のトランザクションを認証したり、トークンを鋳造したり、カスタム開発を実装したりすることができます。
Zoneha許可を得ている限り、コスモスシステム内の他のZoneと作用することもできます。
Zoneはハブとスポークの構成を使用しています。
ハブは異なるZoneのルーターのように機能しています。
Cosmos Hubが代表的ですが、その他のHubも存在しています。
ネットワークはパーミッションレスのため、誰でもHubブロックチェーンやZoneをつくることができます。
しかし各ZoneやHubは、他のブロックチェーンが接続することを拒否する力を持っています。
ブロックチェーンをHubに接続することにより、同じHubに接続されているあらゆるZoneに接続于sることができます。
更にHub同士の接続も可能です。
ATOMに関して
Cosmosのトークンは「ATOM」です。
ATOMは、Cosmos Hubのネイティブトークンにおいて、3つのユースケースを保有するユーティリティトークンであるATOMです。
ユーティリティトークンとは→仮想通貨における【 ユーティリティトークンとは 】分かりやすく解説
アトムにはインフレ性があり、その時々のアトムのステーク量に応じて新しいコインがマイニングされます。
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