今回は、うちの猫さん(スコティッシュフォールド)の骨軟骨異形成症(骨瘤)の経過についてブログで記録します。
受診までの様子・症状
我が家にやってきた時
ムーンくんは、2022年1月に我が家にやってきました。
元々はブリーディング猫として、ブリーダーさんによる子猫の繁殖のために頑張っていた子でした。
しかしブリーダーが猫全匹を捨てたため、シェルターに保護されていました。
少なくとも我が家にやってきた時(2022年1月)には既に下の症状が見られていました。
・右足の外旋
・足を触るとかなり嫌がる
・動作がゆっくり
・座る体勢になる時にぎこちない(そして遅い)
・高いところに登りたがらない
家にきた時だったため不慣れであまり動かないようにしているのかな?と思っていましたが、
保護施設の担当さんから、この子は物おじしないと聞いていたし、来てすぐに人にすり寄ってゴロゴロ言っていたし水もすぐに飲んでいました。
しかし高いところには一向に上りたがらず、上ったとしても踏み外して落ちてしまっていたりしました。
前の同種のスコティッシュフォールドの猫さんと比較しても、明らかに異常な点が多かったです。
前の飼い主さんが酷かったみたいなので、そこの飼育環境で起こってしまった症状なのか、原因は当時は不明でした。
飼い始めてから2ヶ月後〜
最初は動作が緩慢だったのですが、2ヶ月後からは痛みがひいたのか、何もないところでもダッシュするようになりました。
ボールのおもちゃを買ってあげると、ボールをひたすら追いかけて走っていました。
それを見た時に、「あ、この子は走れるんだ」と安心しました。(それまでは1秒も走らなかったため)
階段も上手に登れるようになりました。
受診の2週間ほど前
走れるようになったため安心していたのですが、受診2週間ほど前に、以下の症状が見られるようになりました。
・座る時に非常にゆっくりになった
・後ろ足を曲げる動作の時に特にゆっくりな動作になる
この辺りから違和感が出始めました。
受診直前日
ついに以下の症状が見られるようになったため、受診しました。
・座る時に後ろ足を伸ばしながら座る(足を曲げると痛そう)ため、滑るようにして座る
・座る時に、毎回痛そうに「にゃあぁ」と鳴く
・いつも飼い主が歩くところに常についてくるのに、ついてくる速度が遅くなった(立ち上がりに時間がかかるため)
・あまり走らなくなった
・2階に上らなくなった
・トイレではないところで排泄しようとする(トイレが2階にあったからか)
この数日で、急激に症状が悪化しました。
そのためすぐに受診しました。
受診結果
まずは問診にて、これらの症状を全て獣医さんに伝えました。
そして獣医さんは、猫さんの足の可動域を見たり痛がり具合を見たりした後、レントゲンを撮影しました。
獣医さんが実際に足を動かしてみたりして確認すると、「右足がかなり痛いようですね。非常に嫌がります。」とおっしゃっていました。
そしてレントゲン結果は下記でした。
・右足(画像の向かって左側の足)の関節が、通常よりも白く写っている(骨密度が高い)
・左足と比較すると、右足の関節の部分が若干変形していることが分かる(骨瘤の可能性が高い)
・左足も通常よりは変形しているため、左足も怪しい(左足も骨瘤が発生している可能性がある)
「骨折が変な風に癒着してしまったと言う可能性もあり得るため、経過を見てみないと断言はできないとのことでした。なぜなら、これでこれ以上悪化しなかったら骨折による異常癒着の可能性があるし、経過とともに悪化するのであれば骨瘤による異常形成の可能性が高いから」とのことでした。
そのため継続して経過を追っていくこととなりました。
感想
飼い主的には右足が痛いのだろうなということはわかっていたのですが(来た時から外旋していたから)、まさか左足も骨瘤の疑惑があるとは思いませんでした。
骨瘤は予防法はないし治療法もほぼないため、非常に悲しくなりました。
これまでのさまざまな病気(猫さんの病状記録【 気管支喘息 】息をするとプー、プーと音がする)より、何よりも悲しかったです。
不可逆的で、進行しかしない病気だからです。
治療
この時はまだ骨瘤の可能性が高い(経過を見る必要がある)とのことだったため、治療法は下記でした。
・痛み止めの内服薬(オンシオール錠)
・筋系強化のサプリ(フレキサディン アドバンス)
ちなみにこのフレキサディンアドバンスに関しては、本当はアンチノールが良かったそうなのですが、
うちの猫さんはアレルギーか何かで血便が出てしまい、アンチノールを内服すると悪化してしまうため内服できませんでした。
そのためアンチノールの代わりのフレキサディン アドバンスです。(この内服薬でも血便が出るようなら、獣医さんに報告します。)
経過をまた追っていきましょう。
治療費用・料金表
動物病院によって費用は異なるようですが、うちの猫さんのかかりつけ病院はこの金額でした。
ちなみに保険に入っているのですが(アニコム)。このフレキサディンアドバンスはサプリのため保険がききませんでした。
その後も治療薬
その後も1ヶ月ごとにサプリやら痛み止めやらを内服し続けます。
1年後、アンチノール再開
1年後の冬、ムーンくんは寒いこともあり動きが緩慢になってきてあまり走らなくなってきました。
そのため、アンチノール内服再開しました。
アンチノールを飲むと下痢をしてしまうため中止していたのですが、下痢止めを内服していることもあり再開しました。
詳細→猫の【 慢性下痢・血便 】症状・診断・原因・治療/記録まとめ
2023年3月からアンチノール内服再開しました。
また、5月にレントゲンを撮影した結果、骨瘤は右足より左足の方が異常になっていました。(医師の見解)
その前のレントゲンでは右足の方が悪かったのですが、1年後は左足の方が異常になっていました。
1年前はシェルターから来たばかりで、何かしら負傷していたのか右足を痛がっていましたが、現在はまさかの左足の方が異常でやや驚きました。
どちらにせよ両方の足が痛い痛いなので、一緒に頑張ろうねムーンくん。
ムーンくんを病院に連れて行くのは一苦労ですが、また何かの症状のついでに撮影してもらおうと思います。
進行具合
更新具合は、こちらに続きを記載しています。
まとめ
骨瘤は経年的に悪化する傾向がありますが、うちの猫さんの場合、(元々おかしいというのはあったけど)数日でコロッと病態が悪くなってしまったため、飼い主も非常に驚いています。
人間(ブリーダーさん)が可愛いを求めた結果このような病状が生まれてしまったため、ヨーロッパ乗っようにすこてィッシュフォールドの繁殖禁止にすれば良いのにと思うのですが、日本はまだ禁止になって今いため
可哀想な猫さんを増やさないようにする活動を私自身もすることにしました。(一番下のツイートにて)
これまでのさまざまな診断結果(詳細→【 ジアルジアに感染していた猫さん 】症状・検査結果・原因・実際にかかった診療費・治療法)の中で最も悲しかったですが、
飼い主の悲しみは猫さんに伝わってしまうため、明るく元気に楽しく治療していきます。
今後のこのブログにて経過を更新していきます。
ちなみにこの日猫さんは車に乗ってパニックになるのはいつものことなのですが、初めて過呼吸になってしまいました。
こちらの対策のために、一度飼い主のみで受診してきます。
車に乗ると、毎回パニックを起こしてしまう猫さん🚗
— Moonくん🐈保護猫さん (@withnekosan) June 24, 2022
今回は「過呼吸(過換気症候群)」になってしまいました😔
猫さんは基本、鼻呼吸しかしないため
口呼吸をしている場合は明らかに異常です。
呼吸数速すぎるし、本当に苦しそうで
呼吸止まってしまうのではないかと本気で心配になりました🥲 pic.twitter.com/ufayg2ap1u
つまり
— Miori (@mioriescom) June 3, 2022
①人間が、より動物に可愛いを求めた結果
沢山の病気になるペットが続出していること
②この市場を利用して稼ぐために
かわいい動物がつくられ続けているといつこと(健康への害はあまり公開されない)
③可愛くないペットは捨てられ続けている
(可愛くても子を産めなかったり病院になるとポイ)
確かに可愛いんだけど、
— Miori (@mioriescom) June 3, 2022
もうスコティッシュフォールドのような品種はこれ以上生産されないでほしい
(既に生まれている子は助かった方が良いけど、これ以上の生産は可哀想という意味)
人間は知能指数が最も高いからこそ、
弱い動物のことも考えれたら素敵だな世界だよね🥨🌱🕊
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