【コミットメントラインとは】コミットメントラインを開示する例も解説

コミットメントラインとは

コミットメントラインとは、銀行などの金融機関が企業に対して一定の期間・一定の融資枠を設定し維持することです。

融資枠とも呼ばれます。

つまり、コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ契約により期間及び借入金枠を定め、その範囲内で企業が随時資金の借入・返済を可能とするよう約束（コミット）する契約のことです。

この契約を試結することにより、企業は設定された期間及び借入枠の範囲内で必要な資金を機動的に調達することが可能となります。

コミットメントラインは有償であり、その対価はコミットメントフィーと言います。

コミットメントラインには自己資本比率などの財務制限条項が契約として記されることが多い傾向があります。

シンジゲート（企業連合）を組んで供与されることもあります。

コミットメントラインは、赤字の企業で資金調達を確実にしないとリスクのある企業が行う傾向があります。

コミットメントライン契約の試結・更新が行われると、証券会社の適時開示欄に報告の記事が上がります。

企業が資金調達をするうえで変更があった場合に報告されます。

既にコミットメントラインを契約している企業の場合は、契約期限切れの際に報告されることが多いです。