Vol.18 個人消費関連指数【1】ではアメリカについてであったため、
今回は、各国の個人消費関連指数について説明します。
1.各国の個人消費関連指数
∟オーストラリア
∟イギリス
∟ドイツ
2.出番は上昇トレンドでの転換後
3.FXでのポイント
各国の個人消費関連指数
要注目はオーストラリアの消費者信頼感指数です。
~オーストラリア~
ウェストパック消費者信頼感指数
注目度 ★★★☆☆
発表機関:ウェストパック銀行、メルボルン経済研究所
発表日程:月次、第2水曜日当月分を発表
・1974年に統計局を開始
・消費者1200人にアンケートを実施し、その回答を指数化したもの
・100が好悪分岐点で、約100~110が良好なレンジと捉えられる
・総合指数と前月比の2点が発表される
小売売上高
注目度 ★★☆☆☆
発表機関:豪連邦統計局
発表日程:月次、翌々月上旬
・様々な規模と業種の小売店への調査に基づき発表される
~イギリス~
小売売上高指数
注目度 ★★☆☆☆
発表機関:CBI(英産業連盟)
発表日程:月次、翌月中旬
・前月比、前年比の形で発表される
ネーションワイド消費者信頼感指数
注目度 ★★☆☆☆
発表機関:英住宅金融組合
発表日程:金融政策決定会合の前の水曜日
・アメリカの消費者信頼感指数と同じ集計方法を用いている
・月の中旬に算出して、翌月に発表する
・好悪分岐点というものが特にないため、過去の数値からの推移を観察し、現状の英国民の消費意欲や動向を把握するという見方をする
~ドイツ~
GFK消費者信頼感調査
注目度 ★★☆☆☆
発表機関:GFK
発表日程:月次、月末
・ドイツ第1位の国民調査会社GFKによる景気先行指数
・2000人のドイツ人を対象に、1年先までの景気見通し、期待収入、消費向上アンケート調査の結果を指数化したもの
・好悪分岐点は50で、上回れば改善、下回れば悪化と考える
出番は上昇トレンドへの転換後
個人消費関連の指数がトレードの材料として重きを置かれるのは、下落よりも上昇トレンドの本格化への最後の追い風として、不安感を払拭してくれるインパクトとなります。
上昇相場…指数が良化したら「買い」
下落相場…既に下げている中での、下降トレンドを確認するもののため、インパクトは弱い
上昇トレンドへの転換を意識するようになったら、この指数を注目しましょう。
FXでのポイント
・好悪分岐点が設定されている指数もあるが、絶対値として個別の数値を見るのではなく、推移をみる
・数値が振るわなくても良化が認められるなら「買い」へと動くこともある
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