【 株式投資の基礎知識 】ノートでポイントまとめ

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今回は、「株の基礎知識」について説明していきます。

1.株とは

2.株価の変動

3.株の損益

4.値上がり益と配当

5.投資とトレード

6.投資とトレードの選択

7.株の購入に必要な資金

8.株は証券取引所で取引されている

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株とは

株とは、様々な会社が資金集めのために発行するものです。

会社を運営し、業績を伸ばしていくには、多くの資金が必要となります。銀行で借金をすることもできますが、限度があります。

そこで、会社は株を発行し、それを投資家に買ってもらうことで資金を集めているのです。

小さい会社だと、会社を設立した人自身や身近な協力者が出資者となって株買い、その会社の「株主(オーナー)」になります。

会社の規模が大きくなり、もっと多くの資金が必要になると、「上場」して資金を集めます。

上場すると、その会社の株は証券取引所で取引されるようになり、誰でも自由に売買できるようになります

創業者などは株を保有し続けることが多いため、それ以外の株が一般の投資家に売買されるようになります。

それでも会社側からしてみると、新たに多くの株主を得る事ができ、上場前よりずっと多くの資金を集められるようになります。

会社に資金を出す株主の権利

株主は資金を出す代わりに、会社の利益の一部を受け取る権利があります。

他にも、会社の経営方針を決める株主総会に参加し、会社の方針に投票する権利もあります。

そのため、「会社は株主のもの」と表現されることもあります。

上場

・株式、債券、投資信託などの有価証券が、証券取引所が開設している市場において売買することを認められていること

・上場するには証券取引所が定める基準をクリアする必要がある

・証券取引所が定める上場廃止基準に当てはまると上場廃止となり、証券取引所で売買ができなくなる

上場基準の詳細はこちらをご覧ください⇒【 日本の株式市場の種類 】表で解説


株価の変動

株価は、日々変動しています。

業績の良い会社の株が常に上がるわけではなく、短期的には人気のある株が上がり、無い株は下落します。

その会社の価値そのものではなく、人気によっても左右されます。

このため、業績が良くても「これ以上良くならないだろう」と判断されてしまうと株価は下落します。

逆に、赤字で業績が悪くても「これ以上悪くはならないだろう」と判断されると株価は上がることもあります。

業績や人気だけではなく、心理によっても株価は変動されます。



長期的には業績・短期的には心理

業績の良い株は、長期的には業績に連動し、株価は上昇します。

しかし、世界情勢・為替・原油価格・戦争・テロなどの影響で何年も下落することが多々あります。

その間、業績が下がってしまうこともあるため、「現在の業績」だけでなく、「将来の業績」を見極めることが重要です。

人気のある、期待されている株は、数日から数か月間と比較的短期間で注目度が大きく変化します。

その間、株価が大きく上昇するため、利益を上げるチャンスとなります。

しかし、ひとは熱しやすく冷めやすいものです。

売り時を逃してしまうと落胆とともに株価も急落してしまうリスクがあるため、その株が割安かどうかまで見極める必要があります。

ポイント

・投資家の思惑で株価は動く

・様々な要因が投資家心理に影響


決算

・決算とは、上場企業が定期的に会社の収支を算出すること

・「決算」発表のペースは3カ月に一度(四半期決算)

・事業年度末に行う決算を「本決算」と呼ぶ(本決算は3月末を締日とする企業が多い)

・四半期決算の締日は6月末(第1四半期)・9月末(第2四半期=中間決済)・12月末(第3四半期)・3月末(第4四半期=本決算)

・締日から45日以内に公表される決算の内容次第では株価が大きく動くこと


【最も重要】決算書の読み方はこちら⇒【 決算書とは 】分かりやすく解説【 損益計算書の読み方 】株式投資の決算書【 連結キャッシュフロー計算書のワード全種類を分かりやすく解説 】決算書の読み方【 貸借対照表のワード全種類を分かりやすく解説 】決算書の読み方

株の損益

株価が予想と異なる動きをすると損失となる

株で利益を出すためには、単純です。

株を買い、買った時よりも株価が高くなった時にその株を売れば利益が出ます。

逆に、買った時より株価が下がった場合、損失となります。

その株を買いたい人が売りたい人よりも多ければ、株価は上がりますが、要はどのように見極めるかということです。

つまり、株価が会社の業績と単純に連動するとは限らないということです。

例えば、新商品を出した会社があるとします。その商品の評判が良ければ、多くの人がその会社の株を買いたいと思うため、株価は上昇すると予測できます。しかし、その商品に不具合が発生するなど、期待外れのことが起こる可能性もあります。そこまで予想することは不可能ですが、万が一その状態になれば多くの人がその株を売ろうとするでしょう。その結果、株価は下落します。

また、商品がヒットしたにも関わらず、在庫を抱えすぎてしまったり工場で事故があったりすると、株価が下がることもあります。



機関投資家

・顧客から集めた資金を運用する国内外の法人投資家等のこと

・保険料を主な運用資金とする生命保険会社や損害保険会社や投資信託の購入資金を運用する投資信託会社・国民の年金保険料を運用資金とする年金基金から運用を委託される信託銀行や投資顧問会社などがその代表(その他に銀行・政府系金融機関等も含まれる)

・機関投資家の資金量は大きいため、その動向に株式市場全体が左右される




値上がり益と配当

値上がり益(キャピタルゲイン)・・・買った値段より上がったところでその株を売った時の利益

配当(インカムゲイン)・・・株を持つことでもらえる利益

配当は、その株を発行している会社が利益の一部を株主に還元するために行われています。

株主は、株を買うことを通じてその会社の株を買うことを通じてその会社の一部を所有していることになるため、利益の一部を受け取る権利があります。

例えば配当利回りが2%の場合、100万円分の株を持っていれば、年間2万円(税引き前)の配当が得られます。

配当は多くの場合、年に2回受けることができます。

ただ、なかには配当を出さない会社もあります。

赤字続きで出したくても出せない会社と、事業をより成長させるために資金を使いたいという理由で、あえて出さない方針の会社です。

稀に、配当利回りが通常の倍以上(5%以上)の株もあります。

お得な場合もあれば、記念配当等一時的なだけの場合もあるため、調べ切ってから買うようにしましょう。

内部保留

・内部保留とは・・・企業の利益から、税金や株主への配当金等を支払った残り

・企業の「蓄え」のようなもので、仕入れなどの運転資金や設備投資等に用いられる

・急成長している企業の中には、あえて株主に配当を出さずに内部補注を増やし、事業拡大を最優先する場合も多い

・内部保留は現貯金とは限らないため、必ずしも内部保留が多いから現預金が多いとは限らない

投資とトレード

投資

・成長する会社の株を長く持つのが投資

・これから成長しそうな会社の株を長期間持ち続け、会社の成長に合わせて「株価の上昇」を狙ったり、「配当」を受け取ったりすることが「長期投資」


トレード

・投資と比較し短期間で売買を繰り返す方法

・株かの動きに合わせて数日から数週間保有し、決済する

・投資と比較して売買する回数は増えるが、その分短期間で利益が大きくなる可能性がある

トレードの詳細はこちら⇒【 短期トレードとは 】分かりやすく解説

投資とトレードの違い

投資・・・売上や利益が伸びていて、この先も成長しそうな会社の株を、長期間保有する。配当をもらいながら、年間7%程度の値上がり益を期待する。

トレード・・・その時に注目されていてい、人気や機体が集まっている銘柄を中心に取引を行う。会社の業績よりも株価の値動きに注目して売買。数日~数週間という短期間で値上がり益を期待する。


デイトレードとスイングトレード

・どちらもトレードの手法

・「デイトレード」は、買った株をその日のうちに売ったり、信用取引で売った株をすぐに買い戻したりして、1日のうちに売買を完結させる方法

日のうちに売買を簡潔させる方法

・「スイングトレード」は、買った株を数日間から数週間保有して売る(信用取引で売った株のポジションを、数日間から数週間保持して買い戻す)方法

・どちらも売買回数が多くなるため、リスクを伴うが、うまくいくと投資よりも大きな利益を得ることができる




投資とトレードの選択

投資を選ぶべきか、トレードを選ぶべきかは、取引の「目的」によって変わります。

「10~20年先を見据えて500万円を1000万~2000万円にしたい」場合、投資を選択します。

「500万円を1~2年後に1000万円にしたい」場合、トレードを選択します。

要は、長期でじっくり資産形成したいか、短期で成果を上げたいかの違いです。

投資の特徴

・業績や株価などを毎日チェックしなくて良い

・年間7%程度の利回りが期待できる

・定期的に配当が得られることが多い(目安は年間1~2%程度)

・時代の変化やスキャンダルで、一瞬のうちに株価が何分の1になり得る(長期間費やしてきた後だと取り返しがつかない)

・成果が出るまで時間がかかる

・成長する会社を見つけるための業績等の分析量は膨大

・資金は多額が良い


トレードの特徴

・短期間で大きな利益が見込める(1年間で資金が2~3倍になる可能性がある)

・何かあったとしても、損失が小さければ何度でもやり直せる

・短期間で売買を繰り返す必要がある

・株価チャートの分析量は膨大

・定期的に株式市場の動向をチャックする必要がある

・資金は少額でも良い


配当利回り

・配当金の割合のこと

・1株当たりの年間配当金額÷1株購入価格×100 で算出

・配当金を出していない企業の該当利回りは0%になる

・もともと「配当利回りが高い」とされていた銘柄でも、人気が出て株価が上がれば、配当利回りは低下する

・逆に、業績悪化などの理由で株価が下がり、配当利回りが高く見える銘柄もあるが、減配の恐れもある

・配当利回りだけで判断して株を買わないよう注意




株の購入に必要な資金

会社によって買える株数

・各銘柄の株価はそれぞれ違いますが、それらはどれも1株ずつ買えるというわけではない

・株には「最低売買単位」というものが会社ごとに決まっている

・銘柄によっては100株から買えるものもあれば、100株単位でないと買えないものもある

値がさ株

・最低購入価格が大きな株のこと

・その株を買うのに最低でも100万円以上の資金が必要な場合、「値がさ株」とされることが多い

株は証券取引所で取引されている

私達が普通に売買できる株は「証券取引所」に「上場」しています。

その証券取引所には、いくつかの種類があります。

日本の証券取引所の代表格であり、さらに世界でも有数の規模を誇るのが「日本取引所グループ(JPX)」の「東京証券取引所(東証)」です。

JPXには東証の他にも大阪取引所があります。

またJPX以外にも、名古屋・福岡・札幌に取引所がありますが、これは地元企業の株を中心に扱っており、規模はとても小さいです。

さらに、東証の中にも四つの市場があります。

「東証一部」「東証二部」「JSDAQ」「マザーズ」です。

これらには、それぞれ上場の基準があり、それをクリアしなければ上場できません。

会社の規模や一定の利益を出しているかなどが基準になっています。

ベンチャー企業は新興市場に上場している

「マザーズ」と「JASDAQ」は、基本的に新興企業のための株式市場です。

まとめて新興市場と呼ばれます。

成長性の高いベンチャー企業が多く上場していますが、上場した後に消えていってしまう企業も多く混じっているため留意が必要です。

詳細はこちらに記載しています⇒【 日本の株式市場の種類 】表で解説

PTS

・証券会社やそのグループ会社などが独自に運営している「私設取引システム」のこと

・東証等の証券取引所を介さずに株の売買ができる仕組みで、取引所が締まっている時間(夜間など)にも利用できる

・日本においては、PTSは通常の取引所より参加している投資家・トレーダーが少ないため、流動性が低く希望価格での売買が成立しづらいという欠点がある


9:00  寄り付き

 ↓  前場

11:30 前引け



12:30 寄り付き

 ↓  後場

15:00 大引け

15時~翌9時までの間も注文できます。

後場終了後の注文は翌日の9:00に受理されます。

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