今回は、仮想通貨「Status(SNT)」について解説します。
Status(SNT)とは・創設者・特徴・供給量・投資における将来性、の順で説明していきます。
Status(SNT)
Status(SNT)とは、モバイルおよびデスクトップ用のOSと、メッセージングシステムを組み込んだ分散型のブラウザです。
そのため、いつでもどこからでもネットワークに接することができます。
2017年にリリースされました。
クライアントイーサリアムノードもあります。
携帯電話やタブレットにインストールされたアプリから、全てのイーサリアム分散型アプリケーション(DApps)にアクセスできる機能を持っています。
※DAppsとは→仮想通貨における【 ダップス(DApps)とは 】分かりやすく解説
これにより、ユーザーは暗号化されたメッセージを送信できるだけでなく、仮想通貨ウォレットなどの分散型アプリケーションにもアクセスできるようになります。
Statusの公式ホームページはこちらです。
創設者
Statusネットワーク全体は、Carl Bennetts氏とJarrad Hope氏によって設立されました。
両者とも、以前はソフトウェア販売会社を経営していました。
2人は、6年以上かけて様々なプロジェクトに携わってきました。
そのうち3年はソフトウェア販売ネットワークの運営に従事し、2,000万台以上にソフトウェアをインストールさせました。
利益は全て彼らの将来のプロジェクトのために使われました。
この間、インターネット上の個人情報がどのように売買され、どのようにユーザーから獲得され、管理されているのかを知る機会を得ました。
特徴
メッセージプラットフォーム
Statusは、オープンソースのメッセージプラットフォームです。
それと同時に、モバイルインターフェースでもあります。
このインターフェースにより、ユーザーはETHブロックチェーン上で動作するDAppsと連携することができます。
ユーザーは2,000以上のDAppsを入手することができます。
そしてP2Pで暗号化されたメッセージを送受信したり、支払いやスマートコントラクトを利用することもできます。
※ピアツーピアとは→【 ピアツーピア(P2P)とは 】分かりやすく解説
ネットワーク自体は、プラットフォーム上のネイティブ通貨であるStatus Network Tokens(SNT)を使用しています。
ユーザー・アズステークホルダー・ネットワーク
Statusの目的は、Ethereum DAppsの導入をより迅速・効率的に行うことです。
また、ネットワークやそのソフトウェアの動作を特定のユーザーの利益に合わせることができる「ユーザー・アズステークホルダー・ネットワーク」(ステークホルダーとしてのユーザーネットワーク)も存在します。
コントリビューターは、暗号化された経済モデルの研究を行い、P2P技術は健全なステータスネットワークを確保することができます。
分散型コミュニケーションツール
Statusネットワークは、真の意味での分散型コミュニケーションツールを目指しています。
そのため時間をかけて第三者を排除しています。
これにより、悪意のあるアクターからの攻撃経路を最小限に抑えることができます。
メッセージはブロックされたり検閲されたりしません。
ユーザーがオプションとして選択した場合には、擬似匿名になります。
秘密鍵が公開されることはないため、Statusウォレット内で仮装通貨やトークンを送信・保存・受信することができます。
ユーザーは、エンドユーザーのデータや閲覧情報が第三者からアクセスされることのないWeb3を介して閲覧します。
Statusにおけるユーザーのアイデンティティは、ローカルに生成された暗号キーペアから始まります。
そのキーペアはパスワードで保護されています。
Wakuプロトコル
Statusは、ピアツーピア通信にWakuプロトコルを使用しています。
そのため、Waku自体もピアノネットワークに依存してメッセージを相互にルーティングしています。
デフォルトでエンドツーエンドの暗号化を行っています。
Open Whisper Systems社のX3DHおよびDouble Ratche仕様に基づいて構築された完全な前方秘匿性を備えています。
仮想通貨は非カストディアルウォレットに保管されています。
これには、フィッシング攻撃から守ための署名文言もあります。
供給量
SNTの最大供給量は設定されていません。
投資における将来性・まとめ
分散型メッセージプラットフォームです。
仮想通貨の送受信ができるという点で、Dmail(詳細→Web3.0の次世代のメール【 DMailとは 】特徴・登録方法・将来性まで解説)に似ていますね。
SNTを長期的に考えると、特にコンセンサスアルゴリズムの記載はなく、上場している取引所にもフレキシブルしかステーキングがないため、PoSとは考えにくいです。
そしてSNTの場合は、最大供給量も設定されていないため、価格が上がりにくいという特徴があります。
分散型コミュニケーションツールのジャンルは、仮想通貨やNFTの送受信もできて需要があるため、需要があります。
プライバシーの点においてもありますね。
ただ、どのプラットフォームが市場シェアを占めるかということは読みにくいです。
どこかが人気のコミュニケーションツールになっていくのだろうけど、果たしてそれがどれになるだろうかというところです。
そのため、今後も情報を追っていく必要があります。
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