今回は、FX経済指標「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」発表直後の値動きについて解説します。
2021年12月16日の実際の指標をもとにまとめました。
経済指標結果
この日は、22:30、23:15、23:45に経済指標発表が数多くありました。
結果は表の通りです。
このアプリ内では、どれも経済指標の重要度が星2つになっていますが、ミンカブFXなどを見ると、この日の中では最も重要度が高いのは「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」になっています。
フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、予想が30.0だったのに対し、結果が15.4とかなり悪かったです。
その他の22:30の指標に関しては、良かったり悪かったりしています。
続いて23:15の指標は、良い結果と悪い結果が混同しています。
この日最後の23:45の指標は、やや悪い結果となりました。
経済指標発表直後の値動き
上記の発表結果を踏まえ、22:30、23:15、23:45直後の値動きを見ましょう。
22:30直後は、この日最も重要度の高い「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」の結果に伴い、最初の5分間はレンジでしたが、レンジ後に大幅に下落しました。
このことから、多くの経済指標が発表されるときでも、(その他の指標に相当な乖離がない場合)最も重要度の高い指標にトレンドが持っていかれることが分かります。
23:25、23:45の指標もフィラデルフィア連銀景気指数よりは重要度は高くないため、継続してトレンドに沿って値が動いていると分かります。
テクニカル分析
この日のチャートを大きな足で確認していきましょう。
大幅に下落した後は、その後何時間もレンジになっていると分かります。
続いて日足を確認しましょう。
日足のレンジのラインまで下落していたということが分かります。
まとめ
同時間に複数の経済指標が発表される場合は、最も重要度の高い経済指標のトレンドに沿う傾向があります。
また、数時間後に発表される経済指標も、それ以前に発表された経済指標より重要度が高くない場合は、あまり影響力がなく、大きな乖離などもなければ、その日最も重要度の高い経済指標にトレンドが添い続けるという傾向もあります。
※乖離がある場合はトレンドが変化する可能性もあるため注意しましょう。
また、重要度の高い経済指標発表後も、しばらく5分間などはテクニカルのレンジに沿って、その後ブレイクする場合もあります。
つまり、一時的にテクニカルに応じて値動きをした後に経済指標のトレンドが反映されることも多々あるということです。
そのため、経済指標発表直後の15分間は特に注意して値動きを確認しましょう。
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