今回は、裏側矯正の技術の1つ「アンカースクリュー」について解説します。
アンカースクリューとは
アンカースクリューとは、歯科矯正の技術の一部で、歯ぐきに釘のようなものを打ち、そこを固定源にしてはを効率的に動かす方法のことです。
その釘のようなものとは、チタン製の小さな医療用のねじです。
このネジは、直径1.4mm、長さ6mmが平均の長さです。
ネジから24時間引っ張り続けるため、治療期間が短くなるという効果があります。
詳細
このアンカースクリューでは、従来の矯正治療では難しかった方向へはを動かすことができます。
従来では、外科手術が必要だった場合であも、矯正の治療のみで完結させることができます。
更に、抜歯せずに強制のみで歯を整えることが可能にもなります。
症状により、様々な使用用途があります。
以前では、ヘッドギアなどの頭にかぶる装置を使う必要がある治療でも、24時間引っ張れるネジのおかげで効果が倍増プラス日常生活への支障が少なくなります。
このスクリューは治療が終了すると外します。
1~2日で歯ぐきは塞がり、1か月もすると骨も再生します。
アンカースクリューを打った結果
アンカースクリューは、左右対称に使用する場合が多く、同時に左右に2本打ちます。
私の場合は、抜歯しましたが、抜歯の穴が埋まる期間が長かったため、期間を短くするためアンカースクリューを左右1本ずつ打ちました。
裏側矯正の結果はこちらです。→【 裏側矯正の感想 】表側矯正・裏側矯正の両方やったことがあるため比較
私は裏側矯正をしていますが、その矯正の力では抜歯でできた隙間はなかなあ塞がるのに時間がかかり、半年間もかかっていました。
実際、すぐに歯を急激に動かすと歯が倒れてしまうため、歯を動かすときはゆっくり期間をあげた方が良いそうです。(歯科矯正専門医いわく)
しかしアンカースクリューを打ってから2ヶ月でその隙間が埋まりました。
普通の裏側矯正の力で動かなかった歯が、2ヶ月もしないうちにアンカースクリューで埋まったのです。
アンカースクリューの痛み
大抵クリニックで、数日分の痛み止めと抗生剤を受け取ることができます。
アンカースクリューの痛みに関する説明です。
時期 | 痛み |
アンカースクリューを打った直後 | 麻酔が効いているため、痛みはない |
打ってから2時間後 | 麻酔が切れ、ジンジンとした痛みが出てくるため、 受け取った痛み止めを飲むとやや緩和される |
痛み止め内服の6時間後 (ロキソプロフェンは効果が6時間程度) | 痛みが出てくるが、再度痛み止めを飲むと緩和される |
更に6時間経過後 | 痛みはだんだん引いてくる 痛み止めを飲まなくても大丈夫なほど(個人差がある) |
この表のように、トータル1日間は痛くて痛み止めを飲まなければ痛いですが、痛みは人によると考えられます。
アンカースクリューを打ってから6時間以内はジンジン痛いですが、そこは頑張って耐えましょう。
(思っていたより痛かったですが、持続しない痛みのためその場を乗り切りましょう。)
アンカースキュリューの注意点
アンカースクリューを打った直後の注意点
・アルコールを飲まない
・運動をしない
・歯磨きをするとき、アンカースクリューを打った部分をゴシゴシこすらない
アンカースクリューを打ってから時間が経過した後の注意点
・口の中を不潔にしない
・打った部位を、歯磨きで優しく磨く
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