今回は、仮想通貨「1 inchi Network(1INCHI)」について解説します。
1inchiとは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性、の順で説明していきます。
1inchi (1INCHI)とは
1inchiとは、分散型取引所(DEX)アグリゲーターのことです。
※アグリゲーターとは→DEXにおける【 アグリゲーターとは 】分かりやすく解説
複数のDEXを1つのプラットフォームに繋ぎ、ユーザーが全てのプラットフォームで最も効率的なスワップルートを見つけることを可能にします。
ユーザーがスワップの最安値を見つけるためには、全ての取引所を調べる必要があります。
しかし、DEXアグリゲーターを利用することで、手作業で調べる必要がなくなり、DEXでのスワップ取引が効率化されます。
DEXアグリゲーターは、様々なDEXから流動性を調達することで、ユーザーに単一のDEXでは得られないような優れたトークン・スワップレートを、可能な限り短時間で提供することができます。
1inchiは、Binance Labs、Galaxy Digital、Greenfierd One、Libertus Capital、Dragonfly Capital、FTC、LOSG、LAUNCHub Ventures、Dicergence Venturesから280万米ドルの資金調達を行い、2020年にローンチしました。
2020年、1inchiはシリーズAで更に1200万$の資金調達をしました。
これはPantera Capitalが手動し、ParaFi Capital、Blockchain Capital、Nima Capital、Spartan Groupなどが参加しています。
今回の資金調達ラウンドは、STAFTセール(詳細のトークンに対するシンプルな契約 Simple Agreement for Future Tokens)によって行われました。
2020年冬には1inchiは、1inchiガバナンストークンを発表しました。
1inchiネットワークは分散型自律組織(DAO)によって統治されるようになりました。
※DAOとは→仮想通貨における【 DAOとは 】分かりやすく解説
1inchiの公式ホームページはこちらです。
創設者
1inchiは、2019年のETH Net Yorkのハッカソンの途中で、Sergej Kunz氏とAnton Bukov氏によって設立されました。
2人は以前、Kunz氏のYoutubeチャンネルのライブ配信で知り合い、一緒にハッカソンに参加するようになりました。
そしてシンガポールのハッカソンで入賞した経歴を持つ他、Ethereum Globalで2つの大きな賞を受賞しています。
1inchiに入社する前、Kunz氏は製品価格のアグリゲーターであるCommerece Connectorでシニアデベロッパーを務め、コミュニケーション絵0ジェンシーであるHerzog社でコーディングを行い、Mimacom社でプロジェクト主任を経験し、Porsche社でDevOpsとサイバーセキュリティの両方で正社員として働いています。
現在、1inchiのCTOを務めるNukov氏は、2002年からソフトウェア開発に携わり、2017年からはDeFi(詳細→【 DeFi(分散型金融)とは 】分かりやすく解説)の分野でd DAI.ioやNEAR Protocolなどの製品に携わっています。
特徴
アグリゲーター
1inchiは、複数のDEXを1つのプラットフォームに繋ぎ、ユーザーが全てのプラットフォームで最も効率的なスワップルートを見つけることを可能にします。
そのためユーザーはスワップの最安値を見つける手間が省けます。
アグリゲーターの詳細はこちらをご覧ください。→DEXにおける【 アグリゲーターとは 】分かりやすく解説
1inchi DAO
1inchi DAOとは、ネットワークを管理する分散型組織です。
1inchi所有者が主要なプロトコルパラメータに投票できるようになっています。
つまり1inchiは、ユーザーにインスタントガバナンスを提供することです。
この機能により、1inchiのユーザーは、DAO(詳細→仮想通貨における【 DAOとは 】分かりやすく解説)モデルの特定のプロトコル設定に投票することができます。
そしてインスタントガバナンスでは、コミュニティメンバーが長い投票期間なしでさまざまなプロトコル設定に簡単に参加・利益を得て投票できるようにsるう1INCHI機能を搭載しています。
下リンクにて確認できます。
1inchiの供給量
2020年に1inchiトークンのローンチが発表されました。
当時、共同総長社のSergej Kunz氏は、このトークンが規制当局に登録されると述べていましたが、どの規制局かは明らかにしませんでした。
Kunz氏によると、1INCHIトークンは有価証券などの投資を目的としたものではありません。
1INCHトークンは、1inchiネットワーク・1INCHIトークンプロトコル・第三者が1INCHIトークンまたはパーミッションレスのブロックチェーンベースの分散型1INCHIネットワークを利用して開発するその他のアプリケーションにおいて、その消費目的のために使用されることが前提です。
また、ケイマン諸島の1inchi財団の独立した委員会が、1inchiトークンの採用をサポートするとKunz氏は述べています。
1inchiトークンは、全ての保有者が1inchiプロトコルに出資し、そのガバナンスに参加するために使用されます。
トークンの総供給量のうち30%はコミュニティの報酬に割り当てられます。
また、今後4年間にわたって配布され、コミュニティのメンバーがプロtコルのガバナンスに関与する報酬を生み出すことを目的としています。
また、4年間で供給量の14.5%がプロトコル成長・開発基金として、補助金の発行や開発者の誘致、不足の事態による利用者への返済などに充てられます。
上場している仮想通貨取引所
1INCHIの上場している仮想通貨取引所は下の通りです。
・Binance
・FTX
・Gateio
・Houbi Clobal
・Coinbase Exchange
投資における将来性・まとめ
1INCHIの最大の特徴はアグリゲーターですね。
DEXは数えきれないほど競合がありますが、アグリゲーターは競合はあまりいないため優位性となります。
しかしワンインチの場合は、1INCHIに投資するより、プラットフォームを利用してスワップすることが好ましいと考えられます。
そこでトレードの価格差を埋めユーザーの有利な価格で売買できると、量が多い場合は金額がかなり変わるからです。
もちろん1インチ自体の業績が伸びていけば、1INCHIの価格も伸びていく可能性があります。
しかし、DEXが多すぎるのと、DEXのトークンは一時的には盛り上がったけど、その後中々ユーティリティとしての価値をつけることができず、他の仮想通貨と比較して価格が上がりづらい状況にはなっています。
(また競合が今後登場してくる可能性もあります。)
そのため1INCHIの利用方法が増加し、BNBのような価値づけをすることができるようになれば価格も上昇する可能性もあります。
ただ、難しいことは事実のため、個人的にはプラットフォームを利用させていただく形を取ります。
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