【 マネーサプライとは 】M4・M2・M3まで解説

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1.マネーサプライとは

2.マネーサプライM4・速報値(イギリス)

3.マネーサプライM2(中国)

4.ユーロ圏マネーサプライM3伸び率・季調済み(ヨーロッパ)

5.マネーストックM3(日本)

6.スキャルピングに適したマネーサプライ

7.中国の不安定な動きに要注意

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マネーサプライとは

マネーサプライは、市中に流れる通貨量を表しています。

金融機関と政府を除く、経済全体(個人、法人地方公共団体)が持っているお金の合計です。

マネーサプライは経済との関係はダイレクトに景気動向を示す指標という位置づけです。

国内の株価に対しては大きく影響しますが、為替市場において日本のマネーサプライが材料になりことはほぼありません。

アメリカではFRBが週次で発表しているため、動向はチェックしておきたいところですが、こちらも市場へのインパクトはありません。

この指標で特に注目されるのは、イギリス、中国です。



<マネーサプライから景気への流れ>

マネーサプライ増加     マネーサプライ減少

↓          

日銀

お金供給増      お金供給減

          

銀行

企業設備投資増      企業設備投資減

          ↓

企業

給与増        給与減

          

個人

好景気         不景気


イギリス

マネーサプライM4・速報値

注目度 ★★★☆☆

発表機関:BOE

発表日程:月次、翌月の20日前後

・イギリスのマネーサプライは、MO(現金+市中銀行にあるBOEの預金)と、M4(現金通貨+預金住宅貸付組合出資)の2種類が発表されますが、市場が注目するのは後者のM4

・原則として予想値に準じるため、発表前後に大幅に為替市場に影響を与えるわけではない

・マネーサプライが減少すると、以降に経済の減速感を感じさせる動きがでてくるため、市場関係者は注目する指標





中国

マネーサプライM2

注目度 ★★★☆☆

発表機関:中国人民銀行

発表日程:月次

・中国は世界経済の牽引役だけに、各国に動向を見られている

・中国の株式市場はマネーサプライに素直に反応する

・日本とは比較にならないくらい今の中国への世界の注目度は高く、その影響力も甚大

・中国市場の上昇・下落は他国の株式市場や為替市場へも影響しているため、FXトレーダーは押さええておくポイント




ヨーロッパ

ユーロ圏マネーサプライM3伸び率・季調済み

注目度 ★★★☆☆

発表機関:ECB

発表日程:月次、翌月末

・ユーロ圏の指標は、ユーロ全体のものよりも、ドイツやフランス等の経済の強い国の指標に対する注目度が高いが、マネーサプライについてはユーロ圏全体の指標がより注目される

・マネーサプライが予想をはるかに上回る伸び率になると、リスク懸念が後退して、ECB(ヨーロッパ中央銀行)の動向へ期待感が高まる傾向にある

・ECBはマネーサプライの産国レートを4.5%に設定している

日本

マネーストックM3

注目度 ★☆☆☆☆

株式投資などでは、影響職が大きく、日本円に対しては二次的、三次的な影響です。

スキャルピングに適したマネーサプライ

相場への影響力という観点から、イギリスと中国に絞りましょう。

イギリスのマネーサプライは英ポンドに影響し、中国のマネーサプライは、豪ドルへの影響大です。

中国のマネーサプライは、発表前にはあまり動きが出ません。

反応は発表後になりますが、発表日や発表時間が前倒しになることもあるから注意が必要です。

直に上げたら買い、下げたら売りと考えましょう。特にスキャルピングなどの短期トレードに向いています。

中国の不安定な動きに要注意

北京五輪をはさみ、この数年のマネーサプライの伸び率が下がっています。

リーマンショックの翌年(2009年)は比較的高い伸び率を誇っていたことが分かりますが、2011年に入って非常に不安感が出てきています。

このあたりの動きは中国に限ったものではなく、豪ドルなどから見えてくるトレンドです。

マネーサプライの分低下は株式市場の不安定化、ひいては為替市場の不安定化へと繋がるため、要注意です。

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