仮想通貨「Polymath(POLY)」について解説します。
Polymath(POLY)とは・創設過程・特徴・供給量・投資における将来性、の順で説明します。
Polymath(POLY)とは
Polymath(POLY)とは、ブロックチェーン上でセキュリティトークンを生成・発行・管理する技術を提供しています。
Polymathは、イーサリアム上のセキュリティトークンの統一規格であるERC1400の作成を先導しました。
Polymath社のイーサリアムベースのソリューションを用いて200以上のトークンが展開されています。
Polymath社は、既存のブロックチェーンが支持本市場の規制要件を満たすには不十分であることを認識しました。
そして、規制対象資産に特化して構築された機関投資家向けブロックチェーンであるPolymeshを構築しました。
Polymath社は、アイデンティティ・コンプライアンス・機密性・ガバナンス・決済といった公共インフラに固有の課題を解決します。
POLYMATHの公式ホームページはこちらです。
創設過程
創設者は、Ed Nwokedi氏です。
Polymathは、プライベートファンド・トークン化のソリューションを模索する過程で設立されました。
この過程で、ブロックチェーン証券を発売することは複雑な技術的・法的課題が原因で、困難になっていることが明らかになりました。
そこから、トークン化したマイクロファンドを1つだけ立ち上げるのではなく、誰でも簡単にセキュリティトークンを立ち上げるようにするという、より大きなビジョンに繋がりました。
そこから、Polymathが生まれました。
Polymathは世界中にチームメンバーやコントリビューターを抱えており、グローバルサービスプロバイダーの一覧には50社以上が存在します。
特徴
Polymath Token Studioのユーティリティトークン
Polymathプラットフォームがローンチした後、POLYはプラットフォームと連携するために作られました。
POLYは、イーサリアム上のPolymath Token Studioの燃料となるユーティリティトークンです。
※ユーティリティトークンとは→TRONのユーティリティトークン【 JUSTとは 】創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性まで解説
プラットフォーム上でセキュリティトークンを生成・管理する発行者が使用するものです。
セキュリティトークン
セキュリティトークンは非常に大きな市場機会を提供しています。
制度的な採用には大きな障壁があります。
Polymathは、セキュリティトークン用に構築された機関投資家向けのブロックチェーンであるPolymeshで、これらの問題を解決しようとしています。
※セキュリティトークンとは→仮想通貨における【 STO(セキュリティ・トークン・オファリング)とは 】特徴・他のオファリングとの違いについても解説
債権発行者・投資家がターゲット
Polymeshのは、債権発行者や投資家をターゲットとしています。
そして投資期間や規制当局が求める、最も重要な4つの要素を提供することに焦点を合わせています。
・アイデンティティ
・コンプライアンス
・機密性
・ガバナンス
これらは、決済などのより複雑な業務にも対応しています。
デジタル証券の作成と管理に関しては、従来のブロックチェーンと比較してPolymeshの特異性が、Polymeshそのものとその上に構築されるアプリケーションに明確な優位性を与えています。
この専用インフラは、ブロックチェーンの機能を現代の資本市場の要件に合わせるために、従来の標準的なブロックチェーンアーキテクチャの溝を埋めようとしています。
Polymathは、Polymeshのエンジニアリングに加え、技術者でないユーザーにも直感的にチェーンの機能にアクセスできるよう、一連のツールを構築しています。
また、Polymathは、その深い機能性と使い易いツールを組み合わせることで、資本市場に変革をもたらします。
供給量
POLYの最大供給量は10億トークンです。
POLYは10万ウォレットで保有されています。
ローンチ時に2億4000万トークンが配布されました。
POLYは、Polymeshメインネットの立ち上げ時、ERC20のPOLY保有者はオプションでPOLYXに1:1でアップグレードすることができます。
ただし、POLYXは、アップグレード処理で作成されたものとPoS報酬のためにブロックチェーンで作成されたもののみです。
そのためメインネットが稼働すると、Polymeshにスワップされた分だけイーサリアムベースのPOLY流通量が減少します。
上場している仮想通貨取引所
POLYの上場している仮想通貨取引所は次のとおりです。
・Binance
・Upbit
・Coinbase
など
投資における将来性
ポリーは、セキュリティトークンです。
つまりデジタル有価証券です。
このジャンルは、競合はまだ多くはないです。
しかしデジタル有価証券としての価値をどれだけ発揮できるかは定かではありません。
現在急速に開発が進んでいます。
しかし、証券市場での国債・地方債・社債・株券・投資信託の受益証券などをブロックチェーン上に変換することによるメリットを整理する必要があります。
メリットは、ユーザーからすると、手数料が安いことが挙げられるでしょう。
しかし、ハッキングされた時などの対応はどうなのでしょう?
この証券市場までブロックチェーン上に移行する可能性は全然ありますが、メリットが手数料の安さ・透明性・ブロックチェーン技術の確実性といったところでしょうか。
中央集権が管理しなくても分散型で管理できるため、分散型に移行していく可能性が高いです。
またそうなると、長期的に見て需要は大きくなっていく可能性があります。
しかし分散型のセキュリティトークンに問題が発生すると価格が暴落するというリスクもあります。
実際、2022年にステーブルコインのペッグが外れて問題になったりしたため、セキュリティトークンも担保を維持できないシステム上のリスクも潜んでいます。
そのため、需要とともに価格が上昇していく可能性が高いですが、問題が起こったときにすぐに資金を抜く準備もしておく必要がありますね。
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