有形固定資産とは
有形固定資産とは、企業が営業活動において長期間使用する目的のために所有している有形の資産です。
形があり、目に見える資産のことです。
具体的には、土地・建物・機械設備・船舶・車両・工具備品・建物仮鑑定・工具機械品機械装置・車両運搬具等です。
有形固定資産の注意点
有形固定資産は、1年以内に消耗される資産は含められません。
流動資産になります。
※有形固定資産の詳細→決算書における【 有形固定資産について 】まとめ
有形固定資産の評価は、資産の評価原価を採用する原価主義が用いられます。
そのため、耐用年数・残存価額を決定し、その取得原価から減価償却累計額を控除した化学を貸借対照表価額とみなします。
更に、固定資産として予測できない減損が発生した際には簿価(取得原価)を減額しなければならない。減損額は減損損失として特別損失に計上されます。
また、企業によっては一切の貸借対照表では土地や建設仮勘定を有形固定資産から分離別掲して表示している場合もあります。
有形固定資産のうち土地・建設仮勘定を除いた資産は1年毎に減価償却によって減額されるため、償却資産とも呼ばれます。
ちなみに償却資産は減価償却引当金を控除した残額が帳簿上の額です。
有形固定資産回転率とは・計算式
有形固定資産回転率とは、生産設備・営業設備の営業効率を調べるための指標です。
企業の営業活動内容を分析する指標の1つとして用いられています。
計算式は次の通りです。
売上高÷(有形固定資産-建設仮勘定)
建設仮勘定を控除するのは、設備の操業効率に無関係だからです。
固定資産回転率の上昇は、設備が有効に利用され、操業率が向上したという意味になります。
逆に低下は、利用状態の悪化という意味になります。
しかし有形固定資産回転率には業種によって差があります。
重化学工業のような資本設備を多く必要とする業種では低い傾向があります。
商品販売業の業種では、高い傾向があります。
そのため、異業種での比較はせず、同業種での比較のみ有効です。
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