【 日本の株式市場の種類 】上場審査基準・難易度まで解説

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今回は、「日本の株式市場の種類」について説明していきます。

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日本の株式市場の種類

証券取引所には、メインの取引市場の「本則市場」とそれ以外の市場があります。

・本則市場:東証一部や東証二部等の証券取引所においてメインとなる市場

・新興市場:JASDAQやマザーズ等のベンチャー企業

東京証券取引所

・東証一部:2,128社

・LASDAQ:725社

・東証二部:493社

・マザーズ:276社

・TOKYO PRO Market:29社

プロ投資家向け市場の「TOKYO PRO Market」以外の上記4社が、一般の個人投資家が投資できる市場です。



上場審査基準(表でまとめ)

下の表は、東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQスタンダード、JASDAQグロースの上場基準を表しています。

東証一部東証
二部
マザーズJASDAQ
スタンダード
グロース



2,200人以上800人以上200人以上①公募か売り出し株式数が1,000単位又は上場株式の10%いずれか多い株式数以上
②株主数200人以上




①流通株式数2万単位以上
②流通株式数:上場株券等の35%以上
①流通株式数4,000単位以上
②流通株式時価総額10憶円以上
③流通株式数:上場株券等の30%以上
①流通株式数:2,000単位以上
②流通株式時価総額:5億円以上
③流通株式数:上場株券等の25%
時価総額5億円以上



250億円以上20億円以上10億円以上





新規上場申請日の直前事業年度の末日から起算して、3カ月以上前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしていること東証一部と同様新規上場申請日から起算して、1年前以前から取締役会を設置して継続的に事業活動をしていること
資産の額
連結純資産の額が10億円以上東証一部と同様スタンダード:2億円以上
グロース:正(赤字ではない)
利益の額 or
時価総額
次の①か②に該当すること
①最近2年間の利益の額の総額が5億円以上であること
②時価総額が500億円以上
東証一部と同様スタンダード:次の①か②に該当すること
①最近1年間の利益の額が1億円以上であること
②時価総額が50億円以上
グロース:—

この詳細を説明していきます。

株主数・流通株式

・上場時に一定数の株主が必要となり、株主数が多い市場ほど上場時の基準が厳しくなる

・発行株式のうち、上場する企業やその役員・家族、組合が所有する株式等、流通性が低い株式を除いた「流通株式」の数と全体に占める比率にも基準がある

・市場に流通させる株式数・比率が高いほど基準は厳しくなる

時価総額・事業継続年数

・上場時の時価総額や、上場申請日を基準とした事業継続年数にも市場ごとに基準がある

・時価総額の基準は東証一部が最も高く、事業継続年数は本則市場が3年、マザーズが1年

・JASDAQは上場時に時価総額と事業継続年数の基準は設けていないが、JASDAQスタンダードは「利益の額又は時価総額」の項目で、上場基準として一定額以上の時価総額が必要となる場合がある

※時価総額とは・・・株価に発行済み株式数をかけたもの。企業価値を評価する際の指標。時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。



純資産の額

・本則市場・JASDAQは純資産の額の基準を設けているが、マザーズに上場する際は純資産の額は問われない

・JASDAQスタンダードに上場する際は2億円の純資産が必要だが、グロースの場合は赤字でなけらば純資産の額の大小は問われない

利益の額又は時価総額

・本則市場とJASDAQスタンダードに上場する際は、直近の利益が一定以上あるか、または時価総額が一定以上あるか、どちらかの基準を満たす必要がある

・マザーズは時価総額そのものが基準として問われるが、利益の額は問われない

上場の難易度

2の表から、上場の難易度が分かります。

上場の難易度

株主数・・・東証一部>東証二部>マザーズ≒JASDAQ

流通株式・・・東証一部>東証二部>マザーズ>JASDAQ

時価総額・・・東証一部>東証二部>マザーズJASDAQ

事業継続年数・・・東証一部≒東証二部>マザーズ=JASDAQ

純資産の額・・・東証一部=東証二部>JASDAQスタンダード>JASDAQグロース=マザーズ

利益の額又は時価総額・・・東証一部=東証二部>JASDAQスタンダード=マザーズ=JASDAQグロース



これらの上場基準は、再編されたため必ずこちらをご覧ください→東証再編【 プライム市場の基準を全て解説 】一部上場よりプライム上場の方が難易度が高い

まとめ


このように、市場によって上場審査基準が異なります。

本則市場は、株主数や流通株式の比率が大きく、規模も大きく成熟した企業が多いため、安定した収益を得ることができる反面、成長性は期待できない場合があります。

新興市場は、純資産の額や利益の額等が問われないため、今後の成長性に期待できて収益の幅が大きく見込める反面、リスクもあります。

そのため、それらの特徴を活かした株式投資をしていきましょうね(^^)

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Miories
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