決算書における【無形固定資産とは】分かりやすく解説

今回は、決算書における「無形固定資産」について解説します。

無形固定資産とは、長期にわたって使用する資産で、具体的な形がないもののことです。

無形固定資産には次のようなものがあります。

無形固定資産の種類

特許権：新規の発明を独占的にしょうできる権利

商標権：商標を独占的に使用できる権利

※他に、実用新案権・借地権など

のれん：合併買収で取得したブランド力など、他の会社に対して優位になるもの（超過収益力）

ソフトウェア：後述

無形固定資産を取得したときは、その取得に要した支出額で特許権（資産）などで処理します。

【決算時】

無形固定資産は、有形固定資産と同様、決算において償却します。

償却方法は、残存価額をゼロとして定額法で、記帳方法は直接法です。

無形固定資産	有形固定資産
・残存価額はゼロ・償却方法は定額法・記帳方法は直接法	・残存価額はゼロではない・償却方法は定額法・定率法・生産高比例ほうがある・記帳方法は直接法または間接法

更に、のれんについては会計基準により取得後20年以内に、定額法によって償却することが定められています。

無形固定資産の償却額は、特許権償却（費用）・のれん償却（費用）などで処理します。