分散型クラウドストレージプラットフォーム【 Siacoin(SC)とは 】創設者・特徴・供給量・投資における将来性まで解説

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今回は、仮想通貨「Siacoin(SC)」について解説します。

Siacoin(SC)とは・創設者・特徴・供給量・投資における将来性、の順で説明していきます。

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Siacoin(SC)とは

Siacoin(SC)とは、ブロックチェーンベースの分散型・非中央集権型のクラウドストレージプラットフォームであるSiaネイティブユーティリティトークンです。

※ユーティリティトークンとは→仮想通貨における【 ユーティリティトークンとは 】分かりやすく解説

Siaは、ユーザーが未使用のストレージスペースへのアクセスを他者にリースできる、安全性と信頼性の高いクラウドストレージのマーケットプレイスとして機能することに努めています。

合意や取引は、スマートコントラクトで実施されます。

Siacoinは、ネットワーク上のストレージの決済のために使用される取引手段です。

このプロジェクトの主な目標は、インターネットのバックボーンとなるストレージ層になることです。


Siaは2014年に発表されました。

そして2015年に修正され、再発表され、正式ローンチに至りました。


Siaの公式ホームページはこちらです。

Sia Cloud Storage Network | Sia
Discover how our decentralized, encrypted network puts you in control of your data storage.

創設者

レンセラー工科大学でコンピューター科学を学んでいたDavid Vorick氏が、2013年半ばに最初にSiaを構想しました。

彼は、大学時代の友人であるLuke Champine氏とメールで詳細を話し合いました。

そして2013年に開催されたHackMITハッカソンでVorick氏がコンセプトを発表しました。

その後、Champine氏はプロジェクトの開発に参加しました。

このプロジェクトは、2014年初めにエジプトの知覚の神にちなんで「Sia」と正式に命名されました。


Vorick氏とChampine氏は、大学の起業家センターを通じて、億万長者の投資家でRaptor Groupの創業者であるJim Pallotta氏を紹介されました。

彼は、このプロジェクトに投資をします。

その後、Skynetにブランド名を変更し、Siano開発を正式に担当することになりました。

特徴

既存のストレージソリューションとの統合

Siaの長期的な目標は、既存のストレージソリューションと統合することです。

Siaは、Amazon・Google・Microsogtなどの大手クラウドストレージプロバイダーと直接競合していると位置付けることができると主張しています。

分散型のため、Siaは競争力のあるストレージ料金を提供することができます。

Siaネットワーク上に保存されているファイルは、30の暗号化されたセグメントに分割されています。

各セグメントは冗長性のある固有のホストにアップロードされます。

スマートコントラクト

アップロード者とホストの間の契約は、Siaのブロックチェーン上に記録され、スマートコントラクトを用いて執行されます。

※スマートコントラクト→【 スマートコントラクトとは 】Defi

Siacoinは、ネットワーク上の決済手段として機能します。

そのため利用者はSCを使ってホストに支払います。

そしてホストはSCをスマートコントラクトに担保としてロックします。

Skynet社

SiaとSiacoinを開発したSkynet社は、クラウドベースのメディアストリーミングアプリケーションであるSiaStream・フラッシグコンテンツ配信・ファイル共有ネットワークであるSkynetなど、Siaネットワーク上に構築されたいくつかの製品を発表しています。


Siaは、Bain Capital Ventures・Paradigm・INBBlockchainなど、複数のラウンドで資金調達や助成金を受けています。

更に、Siaネットワーク上でのストレージ関連の各取引には3.9%の手数料がかかります。

この手数料は、2番目の仮想通貨である「Siafund」の保有者に分配されます。

そしてSkynetが全Siafundの約85%を保有しています。

PoW

新しいSiacoinは、SiaブロックチェーンのProof of Work(PoW)コンセンサスアルゴリズムを採用しています。

※PoWとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い?


そのためマイナー同士が競い合って新しいブロックをブロックチェーンに追加し、過半数が記録を確認しなければブロックは追加されません。

Siaの共同設立者であるVorick氏は、2017年にProof of Workは膨大なエネルギーが必要であり、悪意のある行為者がネットワークを攻撃する能力を防げるとして、ネットワークを安全に保つための最良の方法であると主張しました。

しかし、環境には悪いためそこはデメリットです。


ブロック報酬は、今後もずっと30,000SCのままです。

Siacoinは、ホストがトークンを失ったり、悪質な行為によって担保が返金されずに残ったりすると、エコシステムから排除されます。

PoBを導入予定

将来的に開発チームは、ホストが実在し、善意を持っていることを証明するために、収益のわずかな割合をバーンするよう要求されるProof of Burn(PoB)の仕組みを導入することを予定しています。

※PoBとは→仮想通貨における【 Proof of Burn(PoB)とは 】ビットコインのマイニングと比較・歴史まで解説

供給量

Siacoinには最大供給量が設定されていません。

スマートコントラクトによる取引に使用するために設計されたユーティリティトークンです。

最大供給量が設定されていない理由は、このプロジェクトでの作成・保存できるデータの量が事実上無限であることに対応するために、無限の供給が必要だからです。


SiaはPoWのため、マイニング報酬は300,000SCから始まり、2020年に30,000SCに達するまで、ブロックをマイニングするごとに1SCの割合で減少していきます。


また、マイニングアルゴリズムを公開する前に、約100ブロック(約3,000万SC)がSiaの開発チームによってマイニングされています。

このプラットフォームのチームと投資家は、Siacoinの総供給量の0.1%未満しか保有していていないとされています。

投資における将来性・まとめ

Siaは、ブロックチェーンベースの分散型のクラウドストレージプラットフォームのユーティリティトークンです。

そのため、中央集権型のクラウドストレージプラットフォームより手数料が安くできます。

そのためクラウドストレージプラットフォームであれば、分散型の方が(システムがしっかり成り立っていれば)需要が増加していくでしょう。


しかし、このクラウドストレージプラットフォームの競合はいくつかあります。

超多いわけではありませんが、Siacoinより時価総額の大きいクラウドストレージプラットフォームがあるため、そこと差別化できるようにならなければなりません。

時代の流れ的には需要が伸びていきそうですが、Siacoinに強固な優位性ができれば良いですね。

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