今回は、「マーフィーの法則」について解説します。
マーフィーの法則とは
マーフィーの法則とは、過去の経験から生じたさまざまな経験則をまとめたものです。
しかしこれは、経験則に基づいているものであって、事実に基づいているわけではありません。
ユーモアがあり、笑いを提供できるものとして捉えられています。
具体例を上げると下記です。
・失敗する余地があるのであれば失敗する
・落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、絨毯の値段に比例する
・洗車し始めると雨が降る
ジョークには、経験法則や帰納が陥りやすいという傾向があります。
上の例で説明すると、戦車の場合は、洗車し始めてすぐに雨が降ったという出来事の印象を引きずっていることが原因ということです。
実際には、洗車しても雨が降らない場合の方が多いのですが、このように印象を引きずるということが原因なのです。
そのためマーフィーの法則が正しい場合は、雨を降らせたいので洗車しようという逆の言葉が正しくなってしまいます。
だから、マーフィーの法則は経験に基づくものであり、事実に基づくものではないということです。
まとめ・投資に応用すると
マーフィーの法則を投資に当てはめると、「彼が(その投資対象を)買うといつも下がる」という例が挙がります。
これはジョークとして面白おかしく笑うシーンで用いられます。
これを説明すると、彼の経験則的にはその傾向があるかもしれないが、市場からすると彼が買ったからと言ってただの購買者1人の意味合いしかなく、彼が相場を下げているわけではないということです。
つまり経験則に基づいているけど事実ではないということですね。
投資に応用すると、人間は経験則で考える傾向があるのですが、相場自体は(銘柄によっても時代によっても)いつも違う状態のため、データなどの「事実」をみて投資するようにしましょう。
経験則も大事な局面があるのですが、あくまでもベースはデータに基づいた判断をしないと、投資対象の真の理解は難しいということです。
いつでも、経験則なのか、事実に基づいた判断なのか、ということを意識して分析するようにしましょう。
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