今回は、仮想通貨「Dash」(DASH)について解説します。
Dashとは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性の順で説明します。
Dash(DASH)とは
Dashは、オープンソースのブロックチェーン兼仮想通貨です。
本質的に分散化されており、高速で安価なグローバル決済ネットワークを提供することに重点を置いています。
Dashはより強力なプライバシーと迅速な取引を提供することを目指しており、ビットコインよりも強固なプラットフォームになることを目標としています。
そしてDashは、「Digital Cash(デジタルキャッシュ)」という英語のフレーズから名前が付けられています。
2014年にLitecoin(詳細→仮想通貨【 LiteCoin(ライトコイン)とは 】歴史・目的・システム・将来性まで分かりやすく解説)のフォークとしてローンチされました。
※フォークとは→仮想通貨における【 ハードフォークとは 】ソフトフォークとの違いについても解説
ローンチされて以来、Dashはマスターノードを含むインセンテイブノードを備えた2層ネットワーク、分散型プロジェクトガバナンスといった機能を備えるまでに成長しました。
その他にも、インスタント決済が可能なInstantSend、Dashブロックチェーンを即座に不変するChainLocks、そして取引に対して追加のプライバシーを提供するPrivateSendも備えています。
Dashの公式ホームページはこちらです。
Dashの創設者
Dashは、ソフトウェア開発者のEvan Duffield氏とKyle Hagan氏によって設立されました。
プロジェクトは当初「XCoin」と呼ばれていました。
その2週間後「Darkcoin」に改名しました。
2015年に再びイメージを変えようと「Dash」にブランド名を変更しました。
Dashローンチ前、Duffield氏は財務の経験を持つソフトウェア開発者であり、当時はHawk Financial Group社で働いていた他、広報活動に携わり、機械学習アルゴリズムや検索えんじんの開発をしてきました。
2012年にビットコインに匿名性を追加する目的で最初にDashを考案しました。
そのためDarkcoinと呼ばれていました。
Duffield氏は、趣味として始めたことだと主張しており、コーティングもわずか1週間で終わらせたとのことです。
Duffield氏は、Dash Core Group(Dashの継続的な開発・統合・その他の活動をサポートする会社)のCEOを務めました。
2017年には、他の戦略的イニシアティブに注力するために退職しました。
Hagan氏はDuffield氏と並んでDarkcoinのオリジナルのホワイトペーパーを共同執筆しました。
しかしHagan氏は2013年にプロジェクトから離脱しました。
Dashの特徴
マスターノード
Dashの目標は、世界で最もユーザーフレンドリーで拡張性のある支払い中心の仮想通貨になることです。
これを達成するために、プロジェクトはマスターノードのネットワークに依存しています。
マスターノードは、Dashに保有されている担保によってバックアップされたサーバーです。
Dashの提案システムに対する高度なサービスとガバナンスを安全に提供するように設計されています。
ブロック報酬の一部と引き換えに、マスターノードはネットワークに第2層のサービスを提供します。
そのおかげでInstantSend、PrivateSend、ChainLocksなどの機能を容易にしています。
個人と機関が対象
Dashは、マーチャント・トレーダー・金融サービスを提供する組織・国際送金を必要とする人々を含む個々のユーザーと機関の両方に販売されています。
2022年、Dash Core Groupは戦略的目標を発表しました。
内容は、エコシステムとブランドの構築・ユーザー満足度の確保・ネットワークの背後にあるテクノロジーの更なる前進を含みます。
Dashのガバナンスシステムおよび財務は、プロジェクトの開発に対してブロック報酬の10%を競争的に分散化した方法で分配します。
これにより、Dash Core Groupを含む多くの資金提供団体が創設されました。
更に、仮想通貨の採用を提唱するDash財団は、寄付を受け付けたり、有料の個人及び機関メンバーシップも提供しています。
X11
Dashは2層ネットワークを使用して取引を保護します。
第1層は、Proof of Work(PoW)コンセンサスプロトコルの下でマイニング・オペレーションを実行するノードで構成されています。
つまり、ノードは複雑な暗号化問題を解決するために競合し合い、少なくとも51%のノードがブロックチェーンに追加される取引を承認する必要があるということです。
Dashが使用するPoWアルゴリズムは「X11」と呼ばれます。
Dashの創設者のDuffield氏が開発したカスタムハッシュアルゴリズムで、11のハッシュアルゴリズムを使用します。
X11は、現代の仮想通貨によって使用されている最も安全で洗練された暗号化ハッシュの1つです。
第2層は、Proof of Serviceのコンセンサスアルゴリズムに基づいて動作するマスターノードで構成されています。
マスターノードは、ネットワークに優れたサービスを提供した順番に基づいて評価されます。
マスターノードはネットワークを監督し、ノードによって追加された新しいブロックが不適切に承認された場合、それを拒否する権限を持ちます。
また、DashのChainLocks機能も有効にします。
これは、12時間ごとに回転するマスターノードのグループがブロックチェーンに追加された全ての新しいブロックを観察して確認するため、セキュリティ強化につながります。
Dashの開発者は、これによりネットワークが保護されると表明しています。
DASHの供給量
発行できるDASHトークンの最大数は18,921,005トークンです。
ただしこの数値は、最終的にガバナンスが予算ブロック報酬の10%をどのように割り当てるかによって変わります。
割り当てられなかった場合、放出されるDASHの数は、17742696です。
新しいDashトークンは、210,240ブロックごと、または約383日ごとに14分の1(約7%減少)しながら生成されます。
マイニングアルゴリズムはProof of Work(詳細→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い?)です。
そのため新しいDASHの約45%がマイナーに、45%はマスターノードに、10%は将来の改善に充てられます。
2020年、マイナーとマスターノードに授与されるコインの比率がそれぞれ50/50から40/60に変更する提案が承認されました。
Dashローンチの最初の49時間以内に約200マンコインがマイニングされ、計画された排出スケジュールを大幅に上回りました。
Dashは元々lいてcoinからフォークされたため、難易度調整アルゴリズムのバグにより、ローンチと同様の問題が発生しました。
DashがLitecoinからバグを受け継いだことは認知されていますが、結果として生じたファストマインが初期のマイナーに利益をもたらすための意図的なものであった可能性が推測されています。
DASHの上場している仮想通貨取引所
DASHの上場している仮想通貨取引所は下の通りです。
・Binance
・Coinbase Pro
・Houbi Global
・Kraken
・OKEx
投資における将来性・まとめ
ダッシュは、ライトコインのフォークした形だったのですね。
高速で安い決済システムが特徴です。
しかしこのような高速で安価な決済システムの競合は非常に多いです。
そのためDashでなければならない理由が強固にあると優位になりますね。
しかし長期的に見るとPoWがネックです。
PoWに関してはX11という特徴も持っていますが、環境的に問題視された場合はPoWだと不利になってしまう可能性があります。
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