今回は、仮想通貨「Balancer(BAL)」について解説します。
Balancer(BAL)とは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性、の順で説明します。
Balancer(BAL)とは
Balancerとは、イーサリアムブロックチェーン上で開発された自動化マーケットメーカー(AMM)です。
※AMMとは→仮想通貨における【 自動マーケットメーカー(AMM)とは 】分かりやすく解説/代表例Uniswap
2020年にローンチされました。
Placeholder社とAccomplie社による300万ドルのシードラウンドを調達することができました。
Balancerプロトコルは、自己バランス型の加重ポートフォリオ・価格センサー・流動性プロバイダーとして機能します。
ユーザーは、カスタマイズ可能な流動性プールに貢献することで、最近導入されたばかりのトークン(BAL)を通じて利益を得ることができます。
Balancerの公式ホームページはこちらです。
創設者
Balancer LabはFernado Martineli氏とMike McDonald氏によって設立されました。
2018年にソフトウェア会社Block Science社の研究プロつガムとしてスタートしました。
Balancerプロジェクトには、DeFiスペースを理解している労働者が集まっています。
Fernando Martnelli氏は、シリアルアントレプレーナーです。
Makerコミュニティメンバーでもある彼は、Balancer以外の仕事でも長年の経験を持っています。
他にも多くの会社を共同設立したあと、パートナーであるMike MacDonald氏と共にBalancerを立ち上げました。
Mike MacDonald氏は、Balancer社の共同設立者でありCTOです。
セキュリティエンジニアであり、mkr.toolsの産みの親でもあります。
Fernando Martnelli氏とともにBalancerプラットフォームを構築しました。
Kristen Stone氏は、Balancer社のCOOで5年以上にわたって仮想通貨業界で働いています。
Coinbaseではプロダクトマネージャーを務め、製品設計におけるチームを気づきました。
Timur Badretdinov氏は、フロントエンド開発者です。
Balancerで働く前もいくつかのプロジェクトに携わってきました。
彼は、Longcellerという会社を設立し、仮想通貨のレビューや教育的なブロックチェーンのコンテンツを提供することに焦点を当てたプラットフォームを立ち上げました。
特徴
数種類のプール
Balancerは、UniswapやCurveなどのAMMと同様、誰でもトークンプールを生成することを可能にします。
このプールは、トークンの価格が変動しても、トークンが平均になるように調整します。
しかし、Balancerのユニークな特徴として、複数のトークンを追加できます。
プライベートプール | ・所有者にプールのガバナンスを与え、プールへの唯一の流動性貢献者とする ・全てのパラメーターはオーナーによって変更可能 |
シェアプール | ・流動性プロバイダー(LP)になりたい人のためのもの ・LPにはバランサープールトークン(BPT)という報酬が与えられる |
スマートプール | ・プライベートプールと似ている ・スマートコントラクトによって制御されている ・BPTの使用にも報酬が与えられ、誰でもプールの流動性を提供することができる |
また、ETHが必要ないことも特徴です。
流動性プロバイダー
Balancerは、AMMを利用した最初のDeFiプロトコルではありません。
しかし、流動性に新たなアプローチをもたらしました。
このプロトコルの特徴は、流動性プロバイダーが市場ごとに最大8つの資産を持ち、それらをパーセンテージで重量分けされ、自動的にリバランスすることができるということです。
Balancerでは、ユーザーは希望する資産の50%を預ける必要はなく、サポートされている資産をどれだけ預けるかを決めることができます。
Balancerラボはまた、アービトラージの機械やスリッページの削減により、需要の少ない資産でも高いリターンを得ることができます。
ガバナンストークン
Balancerは、ローンチの際ネイティブトークンはつきませんでした。
しかし、2020年には、Compoundのトークン「COMP」(詳細→【 Compound(COMP)とは 】創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性まで解説)の成功を受けて、ガバナンストークン「BAL」を発表しました。
※ガバナンストークンとは→仮想通貨における【 ガバナンストークンとは 】詳細まで分かりやすく解説
トークンの目的は、さらに分散化を可能にすることと、LPの報酬としての役割です。
スマートコントラクト
プロトコルはTrail of Bits・ConsenSys・OpenZeppelinによる3回の監査を受けています。
管理キーやバックドアがないため、トラストレスとなっています。
プールはアップグレード不可能です。
Balancerは、ERC-20標準に準拠していないトークンは、一部のプールで使用されている可能性があってもサポートしていません。
Balancerプールに保有されいてるトークンは、Balancerが管理しているのではなく、スマートコントラクトです。
しかし、スマートコントラクトに内在するリスクがなくなるわけではありません。
Configurable rights pools(CRP)は、問題を持つトークンがプールで使用されるのを禁止します。
さらに、他の全てのトークンが安全にプロトコルを利用できるようにします。
供給量
生成された1億トークンのうち、2,500万トークンがチーム・コア開発者・投資家・アドバイザーのために確保されました。
Balancer Ecosystem財団には500万トークンが割り当てられました。
戦略的パートナーへの報酬として使用されます。
また、追加で500万トークンが資金調達ファンドに割り当てられました。
このファンドは、Balancerが今後の資金調達で運営や成長を支援するために使用されます。
残りのトークンは、プラットフォーム上の流動性プロバイダーによってマイニングされます。
BALは、週に14万5000ずつリリースされます。
流通量が一定であれば、約1.5倍の時間がかかることとなります。
そのためトークンの配布が終わるまで、8.6年かかります。
上場している仮想通貨取引所
BALの上場している仮想通貨取引所は次のとおりです。
・Binance
・Coinbase
・Cittrex
・Bithumn
・Houbi Global
投資における将来性・まとめ
バランサーは、AMMです。
AMMで有名なものだと、上記のようにUniswapやPancakeswapなどがあります。
AMMは革新的な技術で、最先端となりました。
しかし、競合が増えすぎていることも事実です。
似たようなAMMがたくさんあるため、ユーザーからするとどれを使っても変わりがないという状況になってしまっています。
そのため、バランサーでなければならない理由を強固に作る昼用があります。
そして、BALに関しては、このBalancerのAMMのユーザー数と使用頻度が上がらなければ、価格上昇が伴わない可能性があります。
外部での使用用途も増加できれば良いのですが、それはなかなか難しいため(児童だからこそ人間が管理しておらず、定型などには至りにくいため)、BAL自害の価格上昇は見込みにくいと考えられます。
最近のコメント