【美人コンテスト理論とは】分かりやすく解説／投資に応用すると

今回は、「美人コンテスト理論」について解説します。

美人コンテスト理論とは

美人コンテスト理論とは、「美人コンテスト」で選ばれた美女たちに、最も近い投票をした読者に多額の賞金が与えられるということを理論にしたものです。

この美人コンテストの本質を考えると、この美人投票に勝つためには、読者個人の美的基準は全く関係ありません。

より優れた投票戦略は、他の読者たちが美人と思う顔を選ぶことです。

そしてこの理屈は、不特定多数の読者が皆同じような目論見で参加しているということです。

つまりこれは、自分が美人と思う候補を選ぶのではなく、何がコンセンサスになるかということに関する、不特定多数の参加者の平均的な見方を予測するということです。

この紙上のコンテストのアナロジーは、株価形成に関する砂上の楼閣学派の考え方が端的に示されています。

つまり、買い手が支払ったよりも高い価格で、他の誰かにそれを売りつけるこ見通しがたてば、どんな投資でもそれなりに意味を持つということです。

したがって、投資は自己増殖的なプロセスということです。

買い手は将来また他の誰かがそれより高い価格で購入してくれることが期待できるから投資するという考え方です。

これは有名な理論ですが、実際に投資というのは売り買いの場で価格が決まっているため、市場の本質は美人投票理論に似ているということです。