今回は、「バフェットからの手紙」を実際に読み、本の学びを共有します。
バフェットからの手紙
バフェットからの手紙(第4版)/ローレンス・A・カニンガム著
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読もうと思ったきっかけ
ウォーレンバフェットさんシリーズは全ての本を読んでいるため、この本も読みました。
そしてこれは読んでからの感想なのですが、この本は、買収や合併における注意点なども記載されており、企業運営者は非常にお勉強になると思います。
しかし実際に経営をしていないとやや難易度が高い本になります。
しかし、精度の高い投資本を探しているかたからすると適切な本と言えるでしょう。
〜3位の詳細〜
— Miori (美織) (@mioriescom) November 29, 2022
バフェットさんの本はほぼ全て読ませていただいているのですが、
バフェットさんの本は「何に特化しているか」によって内容が全然異なっています。
例:人生・銘柄選定・名言・経営etc
この本は、投資の中でも「経営」に特化した本です📕
↓感想まとめ↓https://t.co/DhgllxF3yF
本の目次
監修者まえがき
まえがき
序文
コーポレートガバナンス(企業統治)
ファイナンスと投資
投資の選択肢
普通株
合併・買収
評価と会計
会計上のごまかし
税務
プロローグ 株主に関する企業原則
第1章 コーポレートガバナンス(企業統治)
A 完全で構成な開示
B 取締役会と経営者
C 工場閉鎖の苦悩
D 社会契約
E 株主主体で行う企業の慈善事業
F 経営者砲手の正しい決め方
G リスク・風評・監督
H 企業文化
第2章 ファイナンスと投資
A 農場と不動産と株
B ミスターマーケット
C 裁定取引
D 一般的なドグマの正体を暴く
E バリュー投資ー冗長性
F 賢明な投資
G 「シケモク」と「組織由来の旧習」
H 人生と借財
第3章 投資の選択肢
A 投資分野の調査
B ジャンクポンドと短剣の明大
C ゼロクーポン債券と目出し帽
D 優先株
E 金融派生商品
G 持ち家制作ー実践と方針
第4章 普通株
A 売買に関する問題点ー取引コスト
B 正しい種類の投資家を引き付ける
C 配当政策と自社株買い
D 株式分割と見えざる足
E 株主戦略
F バークシャーの資本構成の改変
G バークシャーの配当方針
第5章 合併・買収
A ひどい動機と高値
B 「思慮深い自社株買い」対「グリーンメール」
C LBO
D 健全な買収政策
E 自分の企業を売るにあたって
F 最適な買い手
第6章 評価と会計
A イソップと非効率な藪の理論
B 内在価値・帳簿価格・市場価格
C ルックスルー利益
D 経済的なのれんと会計上ののれん
E 株主利益とキャッシュフローの詭弁
F オプション評価
第7章 会計上のごまかし
A 風刺
B 基準の設定
C ストックオプション
D「リストラ」費用
E 年金の評価と退職者給付金
F 実現イベント
第8章 バークシャー50周年とその後
A コングロマリット継続性
B マンガーが語る「バークシャーシステム」
C メトセラの境地
用語集
構成表
学びになった文章
個人的に、この本でお勉強になった文章をピックアップさせていただきました。
経営をしていないとやや難易度が高い本ですが、その中でも経営関係なく個人的に心に残った文章をピックアップさせていただきました。
学びになった文章その1
「お金を失っても――たとえたくさん失ったとしてもなんとかなります。しかし、信用を失ってしまえば――たとえほんのわずかであったとしても取り返しのつかないことになるのです」。
私たちは一挙手一投足について慎重に運ばなくてはなりません。
それは法的な問題に対してだけではなく、私たちが全国紙の一面で、冷淡ながら知性ある記者の担当した記事のなかで書かれた内容に関しても同じです。
バフェットさんの本には、何度も何度も「信用を失ったら元に戻せない」ということを述べています。
それほど伝えたいことなのだろうなと伝わってきます。
バフェットさん自身は信用を欠く経験がないように思えるのに、なぜこのように伝えているのかが気になりました。
周りの信用のない経営者を見ていて残念に思ったのか、バフェットさんが信用を最も大切にしているからこそ他人の信用も重要視しているのか、理由が気になり始めました。
バフェットさんが信用に関して口酸っぱく言う理由は不明ですが、私的にも信用は非常に重要だと思うため共感しています。
信用がなければその上の人間関係な成り立たないからです。
信用があるからこそ長期的な関係が築けるし、毎度バフェットさんが信用について述べるたびに私自身も信用を大切にして生きようと思えます。
学びになった文章その2
ごく普通の投資家でも、消費者の動向や企業の長期的な競争力を左右する要因をある程度理解していれば、これらのリスクを識別するのはけっして難しいことではありません。
バフェットさんは自分で数式を作ってしまうほど分析したり研究したりしていますが、そのバフェットさんが「長期的な競争力を左右する要因」の理解によりリスクの識別ができると述べています。
長期的な競争力に関しては他の本でも、参入障壁・ブランドなど様々な項目を挙げていますね。
これに関してもバフェットさんは結構どの本でも「長期的な競争力のある会社は優位性がある」と述べていますね。
これもバフェットさんからするとものすごく重要なのでしょうね。
学びになった文章その3
マンガーと私はなぜ、その他の変化を続ける企業の将来を予測できるなどと考えているのでしょうか。
それは私たちが簡単なケースに的を絞っているからです。
目の前に針が見えているときに、干し草の山に埋もれている針をわざわざ探すのは無意味なことです。
バフェットさんは、長期的な見通しをよく推測なさっています。
そしてよく、低いハードルのものしかまず乗り越えようとしないと述べています。
その推測も、ハードルの低いものに絞ってから分析開始しているのでしょうね。
そんな難しいことをしなくても当たり前のことをしていたら成長できるとも他の本で述べているため、バフェットさんなりの手法なのでしょう。
そして手法に常に一貫性を持っていることが分かります。
このブレない一貫性が非常に重要なのだと私は思いました。
なぜなら、人々はそんなに一貫性を持ってブレずに意志や投資手法を貫けないからです。
学びになった文章その4
時間というのは、素晴らしいビジネスには友だちであっても、月並みなビジネスにとっては敵なのです。
これは私的に目から鱗の文章でした。
どの本にもあまり記載されていないようだったからです。
そのため素晴らしいビジネスを見極めるには、「長期的に時間経過したら伸びるだろうか、時間を味方にできるだろうか」という視点で考えることを今後参考にすることにしました。
これは本当にそうだなあと思いました。
時間を味方に出来ない程度のプロジェクトであればそれは短期間で終了してしまうし、長期的に見て愛されていたり信頼されていたりブランド力があると長期で成長していく素晴らしいプロジェクトになります。
そして私も長期で成長する、時間を味方にするものしか取り組まないようにするし、自分自身も長期的に時間を味方にして成長していくように設計することにしました。
まとめ
バフェットさんの本はどれも非常に参考になりますね。
今回の、「バフェットからの手紙」の本は、合併に関する注意事項もあったりと、経営者さんや会社を運営している方々でないとやや難しい内容になっています。
しかし高度なレベルを求めている方々からすると適しているビジネス的にも投資本になるでしょう。
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