【 猫の皮膚が禿げてしまった/皮膚に黒い点々がある時 】原因&解決策/写真で解説

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今回は、猫の「皮膚の一部が消失して禿げてしまって他時の原因&対策」と、「禿げてしまった皮膚に黒い点々がたくさんある時の原因&対策」についてまとめました。

猫に関する問題解決です。


実際のうちの猫の症例を元にお話しします。

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皮膚の一部が禿げてしまった時

猫の毛が一部、消失して禿げてしまった、そんな時の原因と対策です。

原因

・その部位の怪我・痛み(その部位に痛みを抱えており、気になってグルーミングとして舐めてしまう)

・病気の兆候(違和感のあるところを舐めるため、例えば腎臓が悪い時等は腎臓のある部位をグルーミングし、肛門が悪い時は肛門の部位をグルーミングする等)

・ノミ(体に付着しているノミを排除したくてグルーミングをした結果禿げてしまうことが原因)

・ストレス(猫は環境の変化に弱いため、自分を落ち着かせるためにグルーミングをする)

対策

・怪我や痛みの場合→その部位を触ると過剰に反応するため受診する(足を引きずっていたり、ある体勢ができなかったりする)

・病気の兆候の場合→受診する(その時、腎臓であれば尿回数や量も聞かれるため、その他の健康状態や食事状態も同時に伝えられるよう観察しておく)

・ノミの場合→キャットタワーや床などに、黒いノミがいないか確認してから受診する(ノミの場合は、2〜3mmで肉眼で確認できるほど動くため、ノミ用シャンプー等で洗う選択肢もあるが受信の方が確実)

※ノミの場合は、シャンプーをしたとしても受診したとしても、毛布や床やキャットタワーなどそこらじゅうにいるため、ベッドなどを一式変えなければ完治しないため非常に厄介である

・ストレスの場合→猫が安心して過ごせる環境を作り、猫の願望にできるだけ応じる(ニャーとなく理由を見出す)

毛が抜けた部位に、黒い点々がある時

毛が抜けて禿げてしまった部位に、黒い点々が沢山ある時の原因と対策をまとめます。

原因

・炎症による瘡蓋の点々(過剰なグルーミングにより炎症が起こり、瘡蓋のような黒い点々が剥げた部位にある 皮膚や毛にもついている)

・ノミ(2〜3mmで肉眼で確認できる大きさの黒い点々が、動く その黒い点々がノミやノミの糞であった場合、水に濡らすと赤くなるためそれで判断できる)

うちの猫の場合(実際の症例)

症状(ノミかと思ったら違った)

うちの猫の場合は、下腹部(お腹の下半分全体)が丸々ほぼ全て毛が抜けており、禿げてしまっていました。

更に、その剥げた部位に黒い点々が大量にありました。


禿げた部位の皮膚とその周辺の毛にもたくさんついていたため、最初はノミかと疑いました。


しかし、その黒い点々は全く動かないし、ノミは水に濡らすと赤くなるのに赤くもなりませんでした。


そして、キャットタワーや床にも黒い点々は落ちていませんでした。


禿げた部位が以前病気だった

ノミではないと思って少し安心した気持ちはありましたが、

以前この子は膀胱炎になったこともあり、尿量が少量でした。


そして舐めていた部位が膀胱周辺だったため、膀胱に異常があったのかとそれが一番心配で受診しました。

受診した結果

ノミではなかった

医師には、「ノミは背中にも1匹もついていないし、ついていた痕跡もないから、ノミではないね。」と判断していました。


ノミは、猫が最もグルーミングしにくい背中の後ろの方(尻尾に近い背中)に多くつく傾向があるそうです。

そこを確認して仰っていました。

診断結果は「炎症」

「炎症」と診断されました。

猫は、その部位が気になると過剰にグルーミングをしてしまうそうなので、膀胱周囲が気になってしまってグルーミングした結果、炎症を起こして禿げてしまったとのことでした。

黒い点々もそれが原因でした。

既往歴も関係あり

うちの猫は既往歴に膀胱炎があったため、膀胱が気になって舐めてしまったことも原因の1つとして考えられつとのことで、尿量や尿回数も聞かれました。


うちの子は膀胱炎になってから尿量が少ないため、原因として考えられるのも納得でした。

ストレスも関係あり

グルーミングは、自分を落ち着けたい時にする猫の習性です。

そのため、ストレスも関係あるとのことでした。


最近あ、いつもよりかまってあげれない時があったため、少し思い当たりました。


猫は繊細のため、すぐ身体に表れます。

処方内容

内服薬

精神安定薬を処方されました。

禿げた部位を気にしなくなるようストレス緩和のためです。

チャオチュールを付けてあげると猫は食べてくれます。

サプリメント(ジルケーン)

カプセルを割って中から出す粉のサプリを処方されました。

これはご飯にかけただけでは全て食べきれないため、粉の上にチャオチュールをかけると食べてくれました。


ちなみにこれはサプリメントのため保険適応ではありませんでした。沈

外用薬(ビクタスSMTクリーム)

炎症が起こった部位に塗ります。

20分間舐めてはいけないため(薬の皮膚への浸透により)、その間ご飯をあげたりおもちゃで遊んで気を逸らします。

その後

うちの猫は「心筋症」で2ヶ月後にお亡くなりになりました。

今思うと、内臓が何かおかしかったから過剰なグルーミングをしていたのだとも考えられます。

詳細→【 猫の心筋症 】実際のうちの子の様子を記録


健全な猫でも、潜在的に15%が心筋症を患っているそうです。発症していないだけで。

皆様も、なぜかおかしいと思った場合は、納得のいくまで受診し続けましょう。

まとめ

ノミだと思っても飲みじゃなかったり、まさかの炎症だったりする場合もあるため、自己判断せずに受診してから対策を決めましょう。


見当違いの判断をすると、治らずに悪化してしまう可能性があるからです。

そして、内臓の異常だった場合は緊急事態です。

病院で検査などをしてくればい場合は、セカンドオピニオンを受けましょう。


愛猫を大切に育てていきましょう。

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