今回は、株主資本について説明していきます。
株主資本とは
株主資本(純資産)=資本金+資本剰余金+利益剰余金
剰余金とは・・・企業の利益から、株主に配当を払った金額を引き、次の年に繰り越される分のお金
利益剰余金とは・・・「内部保留」とも呼ばれる
株主資本が前期と比較しどれ程増えたかということ(株主資本増加率)はとても重要です。
なぜなら、株主資本の成長が大きい銘柄ほど、資産バリュー株投資の対象となるからです。
この株主資本増加率と保有資産(賃貸用不動産や株しいなどの有価証券)の増減額を必ず見ます。
株主資本成長とは
株主資本成長=株主資本+純利益+その他有価証券評価差額金増減額+賃貸用不動産含み損益増減額
株式等の有価証券を多く持つ会社の場合、決算短信の「その他の包括利益累計額」にある「その他有価証券評価差額金」の欄で見ることができます。
前期と比較しましょう。
その他有価証券評価差額金とは・・・その会社が保有している株式や債券などの有価証券を時価評価したときの差額を金額で示したもの
この金額が大きければ大きいほど、保有する有価証券の含み益が大きいことを示しています。
その他有価証券評価差額金は四半期決算ごとに開示されるため、1年に4回確認することができます。
特に株式等の有価証券を多く持つ企業の場合、この項目は必ず確認しましょう。
また、賃貸用不動産を多く持つ会社は、本決算のときの決算短信や有価証券報告書の「賃貸など不動産関係」を見ると、賃貸用不動産の連結賃貸対照表計上額と期末時価との差額が開示されています。
この差額が大きいほど保有する賃貸等不動産の含み益が大きいことを示しています。
賃貸など不動産関係は1年に1回本決算のときに開示されるため、賃貸用不動産を多く持つ企業の場合、この項目は必ず確認しましょう。
前記事⇒【 実質PBR 】株式投資で重要
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