明日2021年3月21日(金)9:50前後に、「Symbolのためのネム(XEM)スナップショット取得」が発表されます。
そのスナップショットについて説明します。
1.ネムのスナップショットとは
2.ネムの従来の機能
∟ネームスペース
∟モザイク
3.シンボルにアップデート後の新機能
∟アリゲートトランザクション
音声バージョンはこちらからお聞きくださいませ。
スナップショットとは
「Symbol(XYM)」の付与数量を確定する作業のことです。
ネム(XEM)は大型アップデートを行い、シンボル(XYM)というプラットフォームになります。
ネムでははこれまで、仮想通貨ゼム(XEM)という名称でしたが、シンボルでは仮想通貨ジム(XYM)という名称にアップデートされるという意味です。
具体的には、
・プラットフォームの名称が、ネムからシンボルに変更
・仮想通貨の名称が、ぜむ(XEM)からジム(XYM)に変更
ということです。
ネムホルダーは、ネムがそのままジムに変更されるため、ネム同量のジムを受け取ることができます。
なぜアップデートするかというと、処理速度が速くなり、セキュリティもより強化されるからです。
具体的に説明します。
セキュリティ強化
・マルチ̪̪シグ機能(詳細⇒仮想通貨における「マルチシグ機能」とは)がそのまま適応され、見直しが入る
処理速度の速さ
ゼムは送金における処理速度が速いということが最大の長所です。
ゼムは、送金までの処理速度が1分でできます。
それに対し、ビットコインは10分かかります。
ネムの従来の機能
ネームスペース
ネムのブロックチェーン上に場所を借りることができるというシステムです。
ネームスペースは、nanowalletというネムの公式多機能ウォレットから作成することができます。
方法は、
①公式ページからアカウントを作成します
②名前を決めます
③パスワードを入力します
この方法で取得することができます。
デメリットは、年間利用料が設定されているため固定費がかかってしまうということと、既に使用されている名前は使用できないため既存にない名前を使用しなければならないということです。
モザイク
モザイクとは、ネムのブロックチェーン上で機能するトークンです。
独自のトークンをブロックチェーン上で発行することができます。
これは、ビットコインでいうカウンターパーティー(独自トークンを発行できる機能)と同様の機能です。
例えば、獲得したポイントなどをブロックチェーン上で発行・流通させることができます。
アポスティーユ
アポスティーユとは、ブロックチェーン公証機能です。
ブロックチェーン上で文書のやり取りをすることで改ざんを防止することができ、安全な取引を行うことができます。
これまでは、交換所や自治体等が発行した公文書に対して、政府から証明を受けて使用することができていました。
これは第三者を介していますが、ネムのアポスティーユでは、第三者を介さずブロックチェーン上で証明することができます。
シンボルにアップデート後の新機能
アリゲートトランザクション
ネムからシンボルにアップデートすることで、アリゲートトランザクションというネムの上記の機能に加えて新機能が追加されます。
アリゲートトランザクションとは、複数のトランザクションを1つにまとめて処理できる機能です。
具体的には、
・複数のアドレスに同時送金可能
1人だけでなく、複数のひとに一気にチケットを配布することができます。
メールでいう一斉送信と同じようなシステムです。
・同時交換可能
送金と同時に受け取りが可能になります。
同時に行うことができるため、例えば、送金したのにチケットを受け取っていない等の問題を防ぐことができます。
・手数料の設定が多様
一斉配布が可能になるため、手数料を低くしたり肩代わりすることが出来ます。
ここでも第三者の介入は必要ありません。
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